経済ニュースで知るスリランカ 〜 2021年8月27日

アーユーボワン!

ロックダウン第7日。

合理的ではある、が、、、
お亡くなりになる方が減りますよう🙏

スリランカのコロナ関連ニュース

今朝の時点で、
スリランカ国内の感染者
412,370人(前日比4,602人増)、
死者8,157人(前日比209人増)。

昨日も感染増数、死者数とも
1日あたり過去最多を更新。
累計死者数 8,000人超。

世界保健機関(WHO)は、
東南アジア・南アジア全体では
感染・死亡数が減少傾向の一方、
スリランカは今週の感染者数が
40%増、死亡者も増加している
例外的な国の一つだと発表。

1日あたりの感染者数は先週の
3,000人台から4,000人台へ、
死亡者数は8月21日(土)以降の
6日間で1,172人が確認されている。

ランブクウェラ保健大臣は、
11月末までに18歳以上の国民全員に
コロナワクチン接種を完了する

述べた。30歳以上は
9月中旬までに接種完了予定。

情報通信技術庁(ICTA)、保健省と
WHOは共同で、海外渡航者向けの
コロナワクチンスマート証明書を
発行するプラットフォームを開発。
オンライン申請が可能に。
【参考】2021年8月5日のニュース

スリランカのビジネスニュース

週刊ダイヤモンドがスリランカの
経済動向を特集した記事。
中央銀行の利上げを異例の引締め策
として、コロナの感染状況や影響と
合わせたスリランカのマクロ経済の
概要
をまとめています。

Kida
Kida

為替は公式レートしか
追っていないので、
その実態は抜けてますが、
コロナの状況とも合わせ
公表データから読める
概要がまとまっています。

🇱🇰の利上げとか見てる人、
我々以外にもいた。。。

公式データによると、
中央銀行はインターバンク市場で
レポ取引を実施、5.77%のレートで
100億ルピー(約60億円)を調達。

世界金融大手 Citi グループは、
スリランカが国際通貨基金(IMF)
の支援を得る一方で、
年末までに債務支払いを
停止する可能性が高いと発表。

【同社の発表】
・スリランカ政府が2022年1月満期の債券を全額返済し、その後にIMFプログラムによる支援の最終決定を行うとこれまで想定していたが、判断を変更し、IMF支援の最終決定のため、年末までに債務の支払いを停止すると予測。
・政府がIMFに働きかける決定をしたとの報道について、驚きではないがその時期は明確ではない。
 いまだカブラール金融・資本市場・国営企業改革担当大臣やジャヤスンダラ大統領府長官、ラクシュマン中央銀行総裁はIMFに支援を求める動きに公然と反対している。

・しかし長引く債務不安がマクロ経済の安定性に影響を与えており、バシル・ラージャパクサ財務大臣が政策をプラグマティズムへ導く可能性があると考える。
・IMFと合意に達する上での重要政策文書となる2022年度予算を準備中だが、緊縮財政はもはや避けられない。仮に政府がIMFへの支援要請に合意しても、外貨準備高の大幅な減少を避けるため、2022年1月満期の国債を全額返済する可能性は低いと考える。
・税金やその他規制価格の引上げに加え、IMFプログラムの下での債務再編に民間セクターの参加がパッケージの一部となる可能性がある。何らかの形でドル債元本がヘアカット(割引)されるリスクがある。
・IMFとの協議検討の最大のきっかけは、IMF特別引出し権(SDR)の割当て、中国開発銀行からの約3億米ドルのローンにもかかわらず、スリランカの外貨保有が予想以上に早く悪化したこと。

・コロナウィルス感染状況の悪化から、今後12か月間の観光業の回復は難しい。
コロンボ・ポートシティの開発も、5月のポートシティ経済委員会法案の可決後に具体的な進展が見られず、外資流入も予想を下回る。ジャヤスンダラ大統領府長官の「中国に圧力をかけなければならない」との発言は、資金流入活発化の課題を浮彫りにしている。
多額の対外債務返済への不確実性が迫り、国内外の投資家は資本の投入を遅らせる可能性が高い。また、最近の利上げが為替維持に十分かは疑問視。
・為替安と輸入規制からインフレ率が悪化。銀行の為替レートは国有銀行のレートよりも10%安いものもある。

Kida
Kida

なげぇな、
読むのメンドくさいし
訳なんてもっとイヤ、
と尻込みしましたが、
頭に入れる必要あり、
のご発表。キビシー。

IMF支援要請への報道、
政府が決断との内容は
把握していなかったですが
CITIのこの受け止めからは
確度ある情報あったかと。

さすがにデフォルトを
経験したことはなく、、、
どれくらいの衝撃を
受けるモンなんか、
調べなアカンですね。
ただ “ピンチはチャンス”
のはず。プラグマティズム
にいくのなら、IMFの外圧を
存分に利用して構造改革を
やってのV字回復を期待。
コロナとIMFを言い訳に
一回ぶっ潰したら良いの
では???とも思う。
知らんけど。

インド Adani Ports and Special
Economic Zone Ltd (APSEZ)
は、
コロンボ港西コンテナターミナル
(WCT)の建設を今年12月に開始。
APSEZは6.7億米ドル以上を投じ、
同グループではミャンマーに次ぐ
2番目の国際プロジェクトとなる。
【参考】2021年8月5日のニュース

・WCT全体の岸壁1,400mのうち、最初の600mは建設・運営・譲渡(BOT)契約締結後36か月以内に運用開始予定、岸壁全体は48か月で完成予定。
・同プロジェクトは、インド Adaniグループ と John Keells Holdings PLC の合弁。

食料品など生活必需品を
輸入する業界団体幹部は、
外貨危機や政府の対応の失敗などの
要因から必需食料品の不足が
予想される
と述べた。

【同幹部の発言】
・砂糖、粉ミルク、缶詰、ダール、小麦粉などの在庫はあと1か月分程度のみ。
多過ぎる政府の介入、米ドル不足、ルピー安、在庫不足などが市場価格上昇の主な原因。
 政府が価格制限、輸入制限、資源配分などすべてをコントロールしようとし、現在の市場の歪みにつながっている。

政府は砂糖、ダール、コメの輸入を許可したが、外貨不足から銀行が支払いに協力してくれず、約1,000万〜1,500万米ドル相当の手形の決済を待っている。政府は規制を緩和し、需要と供給により価格が決定されるようにすべき。
・政府の価格統制は効果的ではなく、業者は政府指示の最高小売価格を無視して法外な価格で商品を販売している。
 砂糖200ルピー(約120円)以上/kg、米230〜240ルピー(約138〜144円)/kg、ダール250ルピー(約150円)/kg前後。野菜は、業者が提示価格の10倍以上で販売し、庶民が買える値段ではない。
今後数週間で必需品価格が急騰する可能性が高い。早急な対策を講じなければ、国は大規模な経済危機に陥る。

Kida
Kida

CITI 発表に続き、
こちらもキビシー発表。

「パッチ当ての不自然で
イビツな経済状況」は
弊ブログで言及のとおり。
需給から遠く離れ、
食料品でインフレ進んで
買い手も売り手も不幸に。

トゥクトゥク運転手労働組合の
トップは、ロックダウンによって
トゥクトゥク運転手が収入を
失って苦慮している
と主張。

【同トップの発言】
コロンボ県のトゥクトゥク運転手は、通常2,000~3,000ルピー(約1,200〜1,800円)/日を稼ぐが、ロックダウンにより収入源がなくなっている。特に都市部の運転手やコロンボに出てくる出稼ぎ者は収入源がなくなっている。
・20年間にわたりこの業界の規制には苦労。政治家やビジネスマンなど、トゥクトゥクに絡む不正行為で利益を得ている人が相当数いるため、どの政権も規制に本腰を入れない。
・国内登録のトゥクトゥクは120万台以上。約80万台が運転手として職業にしており、約300万人の家族がその収入で生活。

Kida
Kida

競争力を生まない
この職業を減らして、
マジメに組織で働く人、
スキル高める職の人を
増やすべき。チャンス。
リース会社が低所得者に
トゥクトゥクや車の購入に
金を出す仕組み、
なんとかした方が良いなぁ。

イギリスのインターネット比較
サイト “@CableUK” によると、
モバイルインターネットの
価格面ではスリランカは世界9位、
アジアでは3位の低価格を実現。
一方、通信速度は平均22.73Mbps、
196か国中60位。

国営のスリランカ地場土産物販売
Laksala は、アメリカのマイアミに
フランチャイズ店出店で合意。
2023年末までに、日本、
オーストラリア、イギリス、
カナダ、中東への出店も目指す。

人生にはムダも必要、な情報(今日のムダ)

シュール。

ストゥティ! (ありがとう!)

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