経済ニュースで知るスリランカ 〜 2021年9月27日

アーユーボワン!

ロックダウン第37日。

南部ハンバントータ港を上空から。
地上には積替を待つ自動車車両。
アジア・アフリカ向けに出るのを
整然とお待ち遊ばれている。

スリランカのコロナ関連ニュース

今朝の時点で、
スリランカ国内の感染者
513,609人:前日比1,078人増、
死者12,680人:前日比71人増。

ランブクウェラ保健大臣は、
将来的に必要とされれば
コロナワクチン接種を義務化する
法律の制定はあり得ると述べた。

スリランカのビジネスニュース

カブラール中央銀行総裁は
ウェビナーで、債務問題の解決に
国際通貨基金(IMF)への支援の
要請を否定、「自国で実行可能な
解決策」をとる
と述べた。

【同総裁の発言】
私はIMFや債務再編を否定しており、自国での実行可能な解決策をとる。
・10月1日(金)に発表される短期ロードマップで、安定と成長をもたらす自国解決策の最初の内容を発表する。
来年7月に償還期限を迎える国際ソブリン債(ISB)10億米ドルの前倒し決済による割引返済、政府間融資、不採算国有資産売却による債務によらない外国資金獲得、輸出企業が獲得した外貨の即時変換、スリランカ開発債(2022年満期の13.5億米ドル)借換え、輸入制限、観光業の早期復活などを対策として挙げる。
・現在の債務状況は対外的に緊張感があるが、厳正かつ慎重にみて選択肢のない壁に追い込まれているわけではない。スリランカは今年上半期にはベースは低いが8%の経済成長を達成し、不況に陥っているわけではない。
・短期目標として、来年末までにISB残高(*現在130億米ドルと推定)を110〜115億米ドルに削減し、ISBの対外債務ポートフォリオの割合を10%程度にしたい。

・ウェビナーに参加した世界銀行 元チーフエコノミストは、IMFと債務再編に取り組むことで世界銀行やアジア開発銀行(ADB)など多国間ドナーからの支援を得られると述べた。
・他の専門家からは、
「対外債務の返済への対処に、政府が信頼性のある公表した計画を持たないことが市場に懸念と不確実性をもたらしている。この点で短期ロードマップの発表に期待」
「債務利息の支払いが政府歳入の90%近くという驚くべき水準で、状況は依然として深刻。債務の持続可能性と返済への現実的な方法は、高付加価値品目の輸出を拡大する各分野の協調した取組み」などの発言。

Kida
Kida

大統領府長官の発言などから IMF への支援要請も政府内では検討しているとは思われるんですが、まずは引き続き否定。今週金曜発表の「短期ロードマップ」に何が示されるか???

「経済成長 8%」「不況ではない」あたりは、うーん、となりますねぇ。外向けの言い方、の部分もありますけど、ヒドい現実の直視が第一かと。

中央銀行は国内商業銀行に、
外国為替取引のグレーマーケットを
助長しないよう注意するメモ。

今月初め、中央銀行は国内銀行に
1米ドル=200〜203ルピー での
取引を要請し、非公式市場を合わせ
スリランカ国内には二重三重の
取引レートが存在している。
【参考】2021年9月8日のニュース

Kida
Kida

そんなこと言われても銀行も米ドルないし。なかなかヒドい。

2021年8月、
出稼ぎ労働者からの国外送金は
前年同月比▲33%の 4.5億米ドル。
2021年1月~8月累計の送金額は
前年同期比▲2.8%の42.2億米ドル。

5月までは前年同月を上回っていたが
6月以降は減少が続いている。

スリランカの外国為替危機から
国外銀行がスリランカ銀行発行の
信用状(LC)受取拒否の動き。
輸入品への支払いを遅らされ、
通関されずにコロンボ港に滞留。

Kida
Kida

こちらの記事、ソースや実例は示されていないのですが、こうならざるを得ないですよね。これからこの手のニュースが増えそう。

グナワルダナ貿易大臣は
貿易業者による米ドルの調達と
支払いが困難になっており、
世界市場の価格の上昇と合わさり
粉ミルク、ガス、小麦粉、セメント
などの価格が上がると警告。

こちら↑の記事から
食料品価格比較表を抜粋↓。

【参考:先月時点】
2021年8月30日のニュース

カブラール中央銀行総裁は
在スリランカ・バングラデシュ大使
と会談。経済関係強化と
バングラデシュ向け輸出への
コロンボ港利用拡大を協議。

記事のタイトル
“外貨リッチなバングラデシュ大使”

ガマンピラ・エネルギー大臣は
イラン中央銀行総裁と会談。
イランへの商品輸出による
債務返済の可能性を中心に、
両国間の金融協力を議論。

記事のタイトル “オイルクレジット”

アティガレ財務長官は、
ニュージーランドから輸入している
乳製品へのクレジットラインの
付与を交渉中だと述べた。

こちらは “ミルククレジット”

Kida
Kida

借金外交展開中。払えないんだもんね。さらにモノが入ってこなくなるな。
輸出も半製品を輸入しないとダメなものがほとんど。その支払いにも影響でてくると、輸出も⤵️でさらにダメージ。借金外交も一時的な対策にしかならず、根本的な解決が見えない。

イギリスのテクノロジーメディア
Technology Magazine 紙が
“TOP 100 Technology Leaders 2021” を発表。

スリランカ創業NASDAQ上場IT企業 
Virtusa Corporation の
エグゼクティブ・バイスプレジデント兼CIO、

マドゥ・ラトゥナヤケ氏が
61位にランクイン。

人生にはムダも必要、な情報(今日のムダ)

これも愛。

ストゥティ! (ありがとう!)

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