ニュースで知るスリランカ 〜 2020年4月28日

軟禁生活39日目。

スリランカ航空の「戻ってきたら、、、」の投稿。
どこにも「Japan」の文字が出てこないけど、「桜」と「Arigato」を使った文章で、「これで日本ってわかるやろ、写真もあるし」ってことですよね。日本の認知ってすごい。

スリランカのコロナ関連ニュース

今朝の時点で、スリランカ国内の感染者 588人(前日比65人増)、死者 7人(増減なし)。
1日あたりの感染拡大数、最大をまた更新。

昨日の増加感染者のうち、大多数の 44人は海軍基地関係者。
海軍からの感染者はここまで合計180人、うち68人は基地を離れて家庭等々へ絶賛拡散中。。。

ロックダウンを強いられている国民からは、
「オレたち耐えてるのに、政府(軍)がまき散らしてるやんけ」
の批判が。

大統領は、グーネティレケ西部州知事(元空軍司令官)を 大統領タスクフォース(軍基地保健衛生担当)のトップに任命し、治安従事者のコロナ感染防止を担当させると発表。
このグーネティレケ知事は、(ウィキペディアによれば) 内戦終結に大きな役割を果たしたとの評価を受けている人で、軍での感染拡大を重大事と見ている裏返しでしょうか。

防衛当局はメディアに対し、コロナウイルス感染者のプライバシーを尊重するよう要請。
保健当局が感染者の自宅を確認・指導する際にメディアが撮影・放映しているため、患者が名乗り出ない恐れがあるとして要請。

タイミングが。。。

コロナ関連情報、政府公式ウェブサイト 立ち上げ。

このサイトの中で、在スリランカ日本大使館の治安当局との面談や働きかけも報じられています。

しかし、、、外出禁止から1か月超で 40,000人以上を逮捕、10,000台以上の車両を没収。
事情がある人も、、、と思ってたんだが、1日1,000人以上って多すぎる。。。理解と我慢ができないスリランカ人が相当数いるのね。逮捕しまくるべし。

スリランカのビジネスニュース

ルピー相場は、1米ドル = 194ルピー前後で推移4月 8日に 1米ドル = 200ルピーを突破した後、190ルピー台前半で推移。
貨幣流通量を増やしているのでは、とのデータもあり、影響を要注視。

必需品以外の輸入規制により、自動車関連部品などもその対象に。
自動車のパーツ供給・修理工・塗装工など最大50万人の雇用危機。

コロナ禍によるスリランカ経済への影響。長いよ。。。

・昨年の爆弾テロ事件でシャットダウンされた観光業は、昨年11月までに徐々に増加。コロナにより2回目のシャットダウン。観光業はスリランカGDPの約5%を占め、38万8500人の直接・間接雇用を提供。外国為替収入の第3位の源泉でもあり、収入・雇用・外貨に影響。
・運輸部門は年間100億ドルを生み出すGDPへの最大の貢献者の1つ、約50万人を雇用。ADBは運輸部門のGDPへの貢献度が0.617%低下、雇用も同じ割合で減少の可能性試算したが、さらに高くなる可能性あり。

・卸売・小売業では、非必需品の売上が激減する一方で、必需品である飲食料品・医薬品・パーソナルケア製品の売上が増加、パニック買いで大量に備蓄に追われている。
・工業部門は最も深刻な影響を受けた部門の一つ。サプライチェーンの混乱、検疫や労働者の渡航制限が重なり、工場の操業は停止。スリランカのPMIは、過去最低値の30(2020年3月時点)。2020年6月までの間で、繊維・アパレル部門で15億ドルの収益損失が予想されている。危機が収束しても以前の状態に遠い道のり。
・原油や原材料の価格は下落。一方でスリランカルピーは下落。

・農業は国家の生命線。労働力の25%以上が農業関連に従事。農業のGDPへの寄与度は年々低下も、経済で重要な部門であり続けている。
 市場価格の変動が大きく、農産物の余剰か不足の恐れ。農民が大量の農産物を急いで売ろうとするため、主要公設市場がボトルネックに。輸送・物流の問題から、肥料・燃料などにも影響。
 コメは高値での買取を政府が保証。次の作付けシーズンは5月〜8月のため、これからの数か月は非常に重要。労働者の移動が制限されれば農業活動に支障。
 他の商業作物、特に茶・ゴム・ココナッツなどの輸出志向の作物への影響も顕著に。

・倒産や失業者増加などで、政府財政は状況悪化の可能性。政府の歳入現象に加え、経済的救済策を出し続ける必要。一世帯あたり5,000ルピーの支援は時宜を得た政策だが、政府がどこまで支出に耐えられるかは疑問。政府が紙幣増刷を選択した場合、インフレ化するのは明確。低税収・高支出がから財政赤字はさらに拡大。
・経済の短期的な収縮は避けられず、コロナウイルスの拡散封込めを最優先としつつ、経済への長期的な影響を最小限に抑えることが重要。
(筆者の提言も最後にございます。)

もう1本。「これからが本番やで」の精神論的論説。 ライスとカレーの問題。。。

・保健当局はリソースの不足を率直に認めてながらも、検出から治療・予防に至るまで必要な機器やリソースを獲得する取組みを迅速に進めており、感染拡大を遅らせることには成功。
・しかし政府は次に、パンデミックの深刻な経済的側面に対処しなければならない。危機に瀕しているのは、パンとバター(または、ライスとカレー)の問題である。つまり、感染終息への期待とともに、これまでの最低限の機能から経済活動を拡大させるためにリスクを冒さなければならない。

・スリランカは、数十年に及ぶ戦争と社会的紛争の間、開発目標に向かって努力してきた。また、津波による大災害や突発的なテロ行為からも生き残り、立ち直ってきた。そのような経験の強さをもって、我々は再び多くのプレッシャーの中で、必要な負担と努力を知ることになる。
 必要とされているのは、努力した人が報われるよう国のエネルギーを正しい方向に動員・展開する、健全な政治的リーダーシップである。

スリランカのポリティカルニュース

エラン前財務担当国務大臣の投稿。野党 7党 党首の合同声明。
国民と国家の公益のため、野党として政府に責任ある協力の精神で働くとしたうえで、国会を再度開きましょう、と。また、先日選挙委員会が発表した、6月20日の次回選挙日程は非現実的(無理)と。

人生にはムダも必要、な情報(今日のムダ)

もうこれはインドの伝統芸能。見逃せない。

軟禁生活は続く。

ストゥティ! (ありがとう!)

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