経済ニュースで知るスリランカ 〜 2021年2月12日

アーユーボワン!

木が出家、斬新。。。

スリランカのコロナ関連ニュース

今朝の時点で、スリランカ国内の
感染者 73,116人(前日比 942人増)、
死者 379人(前日比 4人増)。

スリランカのビジネスニュース

2月11日(木)、
コロンボ株式市場(CSE)は下落。
株式指数(ASPI)は 
前日比 2.9%安の7,653.55。
サーキットブレーカーが2回発動、
その間の取引が停止となり、
一時前日比6.4%まで下落したが、
その後回復。

グナワルデナ外務大臣は、
コロンボ港東コンテナターミナル
(ECT)の日本とインドによる
開発計画の中止決定において、
中国からの圧力は受けていない
と述べた。

【同大臣のインド紙インタビュー】
中国はスリランカに圧力をかけてこなかった。中国はスリランカの内政にもインド・スリランカ関係にも干渉しないだろう。
・駐スリランカ・インド大使は、スリランカ側が決定を適切に伝えていなかったことに不快感を表明し、インドがスリランカの決定に満足していないと言った。
・私は大使にスリランカの見解を説明し、両国の長期的な関係を念頭に置いてこの問題を捉えるよう訴えた。インドがこの問題に「広い視野」を持ち、コロンボの立場を「正しく理解している」と確信している。インドとの強い絆を損なうことにはならないだろう。

2月11日(木)、政府は、
セラミック製衛生陶器の
輸入制限を緩和。

・対象製品は、パイプ関連品、セラミックシンク、洗面台、浴槽、トイレ便器など衛生陶器。
・輸入品は国内需要の50%を満たしていたが、輸入制限により、コロナ危機下での外貨流出抑制とともに国内製造拡大を目指していた。
・製造企業と輸入企業は、需要増に対応するため、関税と生産をめぐる妥協点に一致していた。
【参考】2月8日のニュース

政府は、エチオピアや南アフリカなど
アフリカ諸国との貿易協定の締結を検討中。

【グナワルダナ貿易大臣の発言】
・従来のように大国との貿易協定だけでなく、それ以外の場でもウィンウィンとなる道を模索する。アフリカ市場は急速に発展。 南アフリカやエチオピアなど以前は重視されていなかった国が輸出を発展させており、協定締結のメリットがあるより小さな国との協定を検討している。
パキスタンとの貿易協定ではベテル(キンマ)を免税で輸出できるが、パキスタン国内で莫大な物品税が課せられる。そのため協定で得られる利益を享受できていない。協定は輸出発展に期待される利益を実現していない。従来協定での問題や課題を、専門家委員会が慎重に検討することになる。

・スリランカは現在、インド・パキスタン・シンガポールと自由貿易協定(FTA)を締結済。
 中国ともFTAを結ぶ予定だったが、2014〜15年に交渉中断。
・インドとの経済技術協力協定(ETCA)は、スリランカIT業界に安価なインド人労働者を呼ぶとして物議を醸し、2018年に保留。

Kida
Kida

各国との貿易協定の
見直しの続報。
そうか、関税はゼロでも
物品税(cess)は規定なし、
では意味がないな。。。

日本を拠点とするファンド
Wan Hang Funds Development Ltd(WHFD)は、
Pan Asia Bank PLC(PABC)から
融資の担保としている満期前の
定期預金13.7億ルピーの没収を
通告され、手詰り状態に。

*WHFD社は記事中では「日本拠点」と
説明がありますが、香港法人のようです。

署名者のお名前は日本人に読めます。

・日本を拠点とするファンド投資家 Wan Hang Funds Development Ltd(WHFD) は、2021年2月8日付で、Pan Asia Bank PLC(PABC)会長宛に書簡を発出。首相や中央銀行が写しの送付先に。

【書簡の内容】
– 2017年にWHFDは、PABCを通じてスリランカに外国直接投資としてスリランカの銀行システムに日本円で約10.8億円を投入。その後、PABCの資本が逼迫し、当時の為替レートでスリランカルピーに換金。
– WHFDはこれを年利率9.75%の定期預金に。総額13.7億ルピーで、2028年9月満期。
 WHFDはこの定期預金を担保に、その80%相当にあたる約8.2億円を日本円で借入れ。
– しかし、2021年1月までにスリランカルピーが下落し、定期預金の担保価値が低下、融資残高が担保価値を12%上回ることに。
WHFDはPABCから、WHFDが2月10日までに追加担保を供出しない場合、このファシリティを解約すると通知。PABCは、WHFDへの定期預金の利息支払い口座を凍結。
– 一方、WHFDは融資契約に基づき、融資の利息を滞りなく支払ってきた実績がある。
– WHFDは合意済の計画通り、毎年20億ルピー相当の日本円をPABCに預け入れ、PABCの資本力をさらに強化すると約束する。

・PABCは株式の29.99%を実業家ダンミカ・ペレラ氏が個人的に保有。同氏の弟も5.27%を保有。
 第2位の株主は、15%を保有する日本のばんせい証券

Kida
Kida

いろいろとあってこういう
書面が出されることになった
んだと思いますが。。。

Coca-Cola Beverages Sri Lanka Ltd
自社工場に、国内最大級規模となる
屋根置太陽光発電システムを設置。

・自社工場の屋根の80%を使用し、5,000枚以上の太陽光パネルを設置。年間2,733MWhを発電、ナショナルグリッドに送電。総投資額 2億ルピー(約1.2億円)。
Hayleys Solar が5か月の設置工事を完了。
【参考】1月21日のニュース

情報通信大手 
Sri Lanka Telecom PLC は、
2020年第三四半期(10〜12月)の

決算を発表。

連結売上高: 前年同期比8%増の239.6億ルピー(約143.8億円)
税引前利益: 前年同期比11%増の 13.8億ルピー(約8.3億円)

・光ファイバー敷設拡張の加速とモバイルブロードバンドサービスの成長に牽引されたブロードバンド収入の増加が主に貢献。
・2021年初めには「SLT-Mobitel」ブランドを統一。市場におけるブランドの存在感と信頼性を高める動き。
・国営電気通信事業者として政府の支援を受けつつ、地方農村部にも活動を拡大、全国にサービスを提供して、都市部と農村部のデジタル格差の是正に努力。コロナ危機のなか、学生への教育パッケージや在宅勤務の支援など、地域社会にシームレスなサービスを提供。
 また、運輸当局と協力して「パーク&ライド」公共バスサービスの運営、貧困層への食料配給など社会責任活動にも関与。
・現在世界に接続されている海底ケーブル5本に加え、2021年には6本目の海底ケーブルシステムに投資する。

ココナッツシェル活性炭の
製造販売 Haycarb PLC は、
2020年第三四半期(10〜12月)の

決算を発表。

連結売上高: 前年同期比 11%増の 69.5億ルピー(約 41.7億円)
税引前利益: 前年同期比 50%増の 11.0億ルピー(約 6.6億円)

同社は Hayleys グループ の1
年間50,000トン以上の
ココナッツシェル活性炭を生産、
世界市場シェアの16%超を占める。

スリランカのポリティカルニュース

大統領が国会を訪問。
閣僚や与党国会議員と懇談。
大統領の国会訪問は4回目。

与党の連立政権に参加している
少数与党に亀裂か。
特にウィーラワンサ産業大臣への
批判・攻撃が
続いている。

・同大臣は国会に2議席を持つ少数政党 国民自由戦線(National Freedom Front)を率いて連立に参加。
同大臣は、コロンボ港東コンテナターミナル(ECT)のインドと日本の合弁での開発、引渡しに強く反対。労働組合、極左政党、ナショナリスト政党とデモを行い、政府指導部に大きな圧力をかけた。
 インド政府は「三国間の覚書は指導者レベルで約束されていた」と述べて怒りを見せており、大統領か首相のどちらかが約束していたことを覆したと意味する。与党 SLPP の国会議員から怒りを買うことに。
さらに同大臣は、大統領の党内での役割を拡大すべきと党指導部をめぐる発言を行い、首相をSLPP党首から追い落とそうとしているとして、同じくSLPPの国会議員から批判・攻撃を受けることに。

そんななか、2月11日(木)、
与党SLPPと連立を組む
12の小政党の指導者陣が、
ウィーラワンサ産業大臣の自宅で会合。

Kida
Kida

シンハラ語メディアだと
いろんな情報・憶測が
飛び交っているよう。
さっぱり読めませんケド。

人生にはムダも必要、な情報(今日のムダ)

そうだね。何度か読んでジワリと。

ストゥティ! (ありがとう!)

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