【Al Jazeera 報道】経済危機の悪化でスリランカ各紙が新聞用紙不足に 〜 2022年3月25日

・英語日刊紙 “The Island” とそのシンハラ語姉妹紙 “Divaina” は、印刷紙面での新聞作成を停止し、今後はオンラインのみで発行すると発表。
 両紙のオーナーは、紙不足のために印刷版を停止し、国の経済危機の新たなの犠牲者だと述べた。
・他の主要全国紙も、過去5か月でコストが 30%以上高騰、国外からの紙の供給確保が困難なため、ページ数を減らしている。
450万人の学校生徒のうち300万人近くを対象とした試験は、先週、教育当局が十分な紙とインクを調達できず、無期限延期。

・人口2,200万人のこの南アジアの国は、外貨準備高が底をつき、1948年のイギリスからの独立以降最悪の経済破綻に直面している。
・米ドル不足は全産業に影響するエネルギー不足と、それに続く物価の高騰を招き、2月のインフレ率は17.5%と5か月連続で過去最高を記録した。
・運転手は給油に行列を作らなければならず、この1週間で少なくとも4人が給油に長時間並ぶなかで死亡している。

・エネルギー省関係者によると、コロンボ港で2週間近く留め置かれていた軽油燃料と航空燃料の代金支払いに必要な4,200万米ドルを、25日(金)までに調達した。
・政府は今月初めにルピー安を容認。対外債務の再構築のため、国際通貨基金(IMF) に支援を要請すると発表。
・スリランカは今年、対外債務の返済に70億米ドル近くを必要とする一方、外貨準備高は23億米ドルまで減少。2019年11月の現政権発足時の外貨準備高は75億米ドルだった。
・コロナ危機発生とともに深刻な経済危機に陥った。出稼ぎ労働者からの国外送金が減少、重要な米ドル獲得源の観光部門が機能しなくなっていた。

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