ニュースで知るスリランカ 〜 2020年7月3日

アーユーボワン!

マスクしようよ!

スリランカのコロナ関連ニュース

今朝の時点で、スリランカ国内の感染者 2,066人(前日比 16人増)、死者 11人(増減なし)。

コロナ感染判明者のうち 88% はすでに回復、現感染者は 228人。

コロンボ 13 の ジントゥピティヤ地区で検出された
コロナ感染者 1名は、インドからの帰国した船員。
14日間の隔離検疫期間中は陽性反応が出なかったが、
続く自宅検疫期間中に陽性反応。

保健当局は、強制検疫プロセスの中での報告であり、
市中コミュニティ内の感染ではないと発表。

スリランカのビジネスニュース

世界銀行は、2020-21年の所得レベルの国別分類において、
スリランカを高中位所得国から低中位所得国に格下げ。
2019年7月に、高中位所得国に分類された翌年だった。

世界銀行によると、スリランカは2020年の一人当たり所得が
前年の4,060米ドルから 4,020米ドルに。

今回の分類に使われた GNI の数字には、コロナ危機の影響は反映されていない。

Kida
Kida

去年、格上げが発表されて喜んでいたのに。
評価としては残念なのかもしれませんが、
ドナーからの支援は低中位所得国の方が有利になりますし、
実利的にはこれで良いはず。

背伸びしなくても。コロナでこれ以上の影響あるし。

ファイナンス会社 Senkadagala Finance PLC は、
オランダの開発銀行 FMO から 5年間 2,500万米ドル相当の
大規模長期資金調達を確保。

同社事業の大部分は自動車ファイナンス。
今回調達された資金を、スリランカ国内での
電気自動車やハイブリッド車の普及促進に活用する予定。

スーパーマーケットなど小売大手 Cargills (Ceylon) PLC は、決算を発表。

連結売上高: 前年比 13%増の 1,070億ルピー(約 642億円)
税引前利益: 前年比 23%増の 42億ルピー(約 25億円)

<Cargills (Ceylon) PLC 社発表>
・2020年3月末時点で小売店舗は411店舗に拡大、同一店舗での年間売上高も伸びを示した。
・主に乳製品部門の業績が牽引したFMCG(日用消費財)部門で力強い成長。

輸出開発委員会(EDB)は、
「セイロンシナモン」のさらなる保護へ、努力を強化。

・EDBはEUの支援により、国連工業開発機関(UNIDO)と協力し、EU域内で「セイロンシナモン」の地理的表示(GI)の取得を目指して準備中。
・GIの仕様と管理計画を運用する機関の設立、トレーニングプログラム実施、運用に必要な能力向上を委託できる機関を募集。国際品質認証(GLOBAL G.A.P, CAP, GMP, GHP, HACCP, Organic, ISO 22000)のトレーニングを提供できる必要あり。
・シナモン輸出額は、2015年 190億米ドルの後、2018年 370億米ドル、2019年 340億米ドル。

Kida
Kida

オーガニック・シナモンを生産している農園と協議中で、
国外への販路を探したい、ということでつないでいるんですが、
国際的な「オーガニック認証」をとってないんですよね。。。
あと、生産過程の国際認証なども。
品質の良さには自信があるので、バイヤーが安心して購入できる
準備が必要だなあ、と感じたところでした。

政府は、農業開発センターによる輸入済肥料の購入と
50kgパックあたり1,000ルピー(約 600円)での
農民への販売を閣議決定。

ライドシェア大手 PickMe 社 が、
ロックダウンにどう対応し、「ニューノーマル」に変化しているか。

【コロナ危機・デッドロックでの対応】
・コロナ危機の初動において、ドライバーパートナーにWHOの教育ビデオ、手指消毒剤、マスク、手袋を提供。政府の保健ガイドラインを一貫して遵守。
・警察と緊密に連携し、ドライバーに必要な許可を取得。必要なサービスを中断することなく提供。
・効果的な運営戦略には、社会の重要ニーズ特定が鍵となった。
 国内で立ち往生した観光客支援に「ツーリスト・ドロップス」を実施。観光客はPickMeの緊急電話番号1311に連絡し、至近の交通機関を探すことが可能に。外交団と協力して観光客を迅速に支援。各地から空港まで約4,000人の観光客がPickMeのサービスを利用。
・政府の支援を得て、食料品・ガソリン・パンなどの必要不可欠な商品を毎日確実に配送。
 当局と何度も議論し、夜間外出禁止時間帯の運行も承認されたほか、小売・スーパーマーケットなどとも協力。Litro Gas Lanka Ltd.Lanka Sathosa Ltd. は当初から提携し、その後、ユニリーバネスレなどとも提携。
・銀行 Sampath Bank PLC と提携し、顧客に「ハードキャッシュ」を提供。

テクノロジーと持続可能なビジネスモデルにより、PickMe は一夜にして配送会社へと成長。
 「市場の多くのプレイヤーが事業を停止している中、我々はテック企業として適応し、機会を捉えて立ち上がった」と ジフリーCEO は話す。

【ロックダウン解除後】
・コロナ危機を経て、交通機関の安全運行には、新たなアプローチが必要。
・コロナ対策のため投資と接触追跡技術を活用。当局と協力してウイルス感染可能性者の特定が可能。コンタクト・トレーシングはシンガポールなどで効果を発揮しており、スリランカでも活用できる。
・ドライバーパートナーは毎日、まず体温チェック、アップロードを義務付け。華氏100度(摂氏37.8度)以上の場合、出勤不可。
・車両へのスクリーン設置のほか、非接触型決済を積極的に推進。

Kida
Kida

ロックダウン中、PickMe の初動は早かったですね。
デリバリーはほとんど PickMe 経由でした。
政府・当局との連携は、大きな強みだと思いました。
社会インフラになってるなあ。

あとは弱々のGPSだけなんとかしてくれ。。。

起業家 タラル・ラフィ氏が、世界経済フォーラムから
ヤング・グローバル・リーダー 2021」にノミネート。

過去の著名なヤング・グローバル・リーダーには、
ラリー・ペイジ、イヴァンカ・トランプ、
マーク・ザッカーバーグなどが名を連ねている。

タラル・ラフィ氏はスリランカ出身の起業家、多くの分野で活躍するコンサルタント。

コワーキングスペース企業 Hubpoint の共同創業者、
T3Follow Social Media Management Company の共同創業者、
高付加価値スリランカ産有機食品輸出企業 Venture Green Global (Pvt) Ltdの取締役などのほか、
世界銀行、USAID、セイロン商工会議所などでも活躍。

Kida
Kida

Rafi Group (Pvt) Ltd とかいう会社もあるらしい。
兄弟も有名。

イヴァンカさんって、Young Global Leadersだったのか。
「どこのトランプさん?」って二度見した。。。

スリランカのポリティカルニュース

首相、政府機能の円滑な運営と継続的発展のため、
大統領と内閣は同じ政党によるべきと強調。
前政権で大統領と首相の意見が対立していたことを指摘。

インド・中国間の衝突が発生するなか、
スリランカはどちらにつくべきか、中立に徹するべきか。

・コロンボ政府の北京寄りの姿勢、スリランカの巨大な隣国への歴史的反感を考えると、ニューデリー政府が1980年代にとった行動を取らないよう考える必要がある。
 1980年代、コロンボの西側陣営への傾斜がニューデリーの直接介入を引き起こした。タミル反乱軍の武装・訓練を支援してコロンボに圧力をかけた後、インド・スリランカ間で協定を結んでアメリカのトリンコマリー港使用を拒否し、Voice of America(VOA)放送施設のスリランカへの設置を阻止。
スリランカ独立以来、コロンボの外交政策は、政権に関係なく、インドの影響力に対抗するための強迫観念に支えられてきた。
 独立直後にイギリスによるトリンコマリー基地使用を認める防衛協定に調印、印パ戦争(1971年)で親パキスタンの立場をとるなど。

中国の南アジア地域への長期計画は、ミャンマー・バングラデシュ・パキスタン・スリランカに基地を建設してインドを包囲する「真珠の糸」戦略。スリランカは「真珠」であり、中国から独立しては行動できない。
 コロンボの北京への恩義は、2010年12月、中国反体制派・劉暁波氏へのノーベル平和賞授与決定時に、ノーベル賞授賞式出席をコロンボがボイコットした際によく示された。

・以上から、中国とインドの争いでスリランカには選択の余地はほとんどなく、「中立を貫く」という第三の選択肢は神話。

Kida
Kida

「中立を貫くべし」との寄稿があり、
それへの反論、「いや、ムリっしょ」という記事のよう。

インドとの歴史を勉強する必要があるのですが、
スリランカがインドを警戒する背景が
いろんな歴史に込められています。

人生にはムダも必要、な情報(今日のムダ)

壮大。。。

ストゥティ! (ありがとう!)

コメント

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