経済ニュースで知るスリランカ 〜 2020年8月13日

アーユーボワン!

スリランカが世界トラベル・観光委員会なるところから
「セーフ・トラベル・スタンプ」をもらったらしい。
市中感染はないですからね、ホント。(多分。)

しかし、、、空港が。。。経済ニュースをどうぞ。

スリランカのコロナ関連ニュース

今朝の時点で、スリランカ国内の感染者 2,881人(前日比 1人増)、死者 11人(増減なし)。

スリランカのビジネスニュース

空港運営会社幹部は、
コロンボ・バンダラナイケ国際空港の
再開日は未定
と述べた。

空港業務再開の具体的日程はまだ発表されていない。
コロナ対策の状態を評価後、
保健省が空港再開の詳細日時を発表する」
と同幹部は語った。

空港再開は、当初は8月1日、
次に8月中旬を予定していたが、
さらに 9月に延期されていた。

Kida
Kida

空港再開、観光入国者の受入れが
また延期になりそう。

8月12日(水)、短期国債オークション実施。
365億ルピー(約 219億円)を募集、
3週間ぶりに全額が落札された。

為替はルピー 高に動き、
1米ドル = 182.90/183.05ルピー に。

<利回り>
3か月もの:4.65%、6か月もの:4.76%、12か月もの:4.93%

スリランカの債務問題。

・スリランカは公共支出の多くを借金で賄っている。2016年の増税までは、給与や年金など政府支出のほぼ半分を借金でカバー。
・2007年に最初の国際ソブリン債を発行以降、国外からの商業債務の割合が増加。世界銀行やアジア開発銀行(ADB)など多国間機関からの融資に比べ、商業債務は手間はかからないが、短期かつ高利子。
・内戦終結後は楽観論が高まり、2010年以降、投資家の熱の高まりに支えられ借入が加速。2012年にはその返済が開始。
 2020 年の返済総額は推定 60億米ドル(元金 43 億米ドル、利息 17億米ドル)。国際ソブリン債返済額は約20億米ドル、スリランカ開発国債の返済額は約10億米ドル、残りは多国間機関。

・債務問題の出口は何か。
 輸入規制によるルピー防衛だけではうまくいかず、日本やEUなどの古くからの友人と新たなパートナーシップを形成しなければならない。輸出を増やし、彼らの技術や人材育成のインプットを得て、収益や雇用、経済への付加価値を生む事業への資金を得る必要がある。
・また、過去20年間の債務の利子は高く、債務の再構築が必要。

世界的エンジニアリング企業 SIEMENS
自動車・重機販売修理、電気機械、建設、電力ソリューションなどを手がける
Diesel and Motor Engineering (DIMO) Ltd の
コンソーシアムは、電力供給強化を目指す
「全国送配電網整備・効率向上プロジェクト」の
中電圧配電パートを開始すべく、
セイロン電力公社(CEB) と契約を締結。

・スリランカの電力需要は年率5~6%程度のペースで増加。この需要増への対応のため、発電に加え、送配電施設の開発・強化が必要。
・この契約は、電力需要増に対応する容量増強、バッタラムッラ・ウェリカダ・カルボウィラ地域での柔軟性と信頼性の高い電力供給、配電網自動化を目指す第一次変電所増強に焦点。

スリランカのポリティカルニュース

大統領は、25人の閣内大臣と39人の国務大臣を任命。
任命された各大臣のリストは記事中に。

大統領は国防大臣を兼務。
首相は財務、都市開発、住宅などの重要所掌を兼務。

39人の国務大臣には、農業や国内産業の発展など
重点を置いたテーマを、新世代の政治家に割当て。

任命された主要な国会議員・ポスト
・法務大臣:アリ・サブリー氏
・エネルギー大臣:ウダヤ・ガマンピラ氏
・外務大臣:ディネス・グナワルデナ氏
・教育大臣:G.L.ペイリス氏(SLPP議長)
・青年・スポーツ大臣:ナマル・ラージャパクサ氏

・国内治安・内務・災害管理担当大臣:チャマル・ラージャパクサ氏
・財務・資本市場・公営企業改革担当大臣:アジス・ニヴァルド・カブラール氏(元中央銀行総裁)
・太陽光・風力・グリッド発電事業開発担当大臣:ドゥミンダ・ディッサナヤケ氏
・都市開発・沿岸保全・廃棄物処理・公共衛生担当大臣:ナラカ・ゴダヘワ氏
・技能開発・職業教育・研究・イノベーション担当大臣:シータ・アランベポラ氏
・医薬品生産・供給・規制担当大臣:チャンナ・ジャヤスーマナ氏
・不動産・コミュニティインフラ施設担当大臣:ジーワン・トンダマン氏
・水稲穀物・有機食品・野菜・果物・唐辛子・ジャガイモ・種子生産・ハイテク農業担当大臣:シャシェンドラ・ラージャパクサ氏

Kida
Kida

国務大臣の名称で、
重要政策・分野が見えてくるなあ、
と思い、議員名というより
気になった分野から列挙してみました。

前政権の「電力・エネルギー大臣」を、
「電力大臣」「エネルギー大臣」に
分けて、プラスで再エネ担当の大臣を
任命するなど。

ラージャパクサ一族の大臣が
大統領も含めると 5人。
大統領兼国防、首相兼財務、
治安内務など、金と武力は全部。

その1人、シャシェンドラ大臣の
所掌、すごいな。
「唐辛子・ジャガイモ」って。。。

大統領は、23人の国会議員を地区評議会議長に任命。
任命された議長のリストは記事中に。

地区評議会は地域の主要な意思決定機関。
すべての開発プロジェクトの承認機関。

シリセーナ前大統領をはじめ、
前政権で閣僚ポストを得た議員や
重鎮議員の数名が閣僚に任命されず。

これらの中には、国務大臣としての任命を断り、
各内大臣の獲得を主張していた議員もいたとのこと。

人生にはムダも必要、な情報(今日のムダ)

時代への対応。

ストゥティ! (ありがとう!)

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