経済ニュースで知るスリランカ 〜 2021年4月22日

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スリランカのコロナ関連ニュース

今朝の時点で、スリランカ国内の
感染者 98,050人(前日比 578人増)、
死者 630人(前日比 5人増)。

1日あたりの感染増加数としては
2月17日以降で最大に。

保健当局は、コロナウィルス感染者の
増加を受け、新たな対策を決定。

・集中治療室のベッド数増加及び必要な酸素呼吸器の提供
・データ収集の簡素化
・医療従事者への個人防護具(PPE)提供数の増加
・感染レベルに応じた病院に入院する仕組みの構築
・コロナ感染者向けの病院の指定、指定病院への必要医療機器の提供
・同一病院でのコロナウィルス感染者と通常患者の並行治療
・1日あたりのPCR検査件数を1.5万件以上に増加
・検疫規則の厳格な運用、違反者への厳しい措置
・国外からの帰国者に適用する特別検疫法の制定

スリランカのビジネスニュース

4月21日(水)短期国債オークション実施。
450億ルピー(約 270億円)を募集、
366億ルピー(約220億円)が落札。

<利回り>
3か月もの:5.10%、6か月もの:5.13%、12か月もの:5.18%

4月22日(木)〜28日(水)、
政府はスリランカ開発債(SLDB)
7.5億米ドルのオークションへの
応札を募集。9か月、1年3か月、
2年、3年、5年9か月ものを販売。

5月1日(金)に6.9億米ドル分の
既存のSLDBが満期を迎える。

ナマル・ラージャパクサ青年・
スポーツ大臣は国会で、
内閣は国の運営による若者向け
スタートアップファンドの設立を承認し、
若い事業家の資本獲得を支援すると述べた。
同大臣はまた、この基金を通じて
政府は若い事業家への投資として
無利子融資の提供を期待していると述べた。

野党 SJB のガマゲ国会議員は、
医薬品としての大麻の合法化と
国による輸出、観光客を誘致すべく
ナイトエコノミーの概念を持った
税当局の規制見直しが必要だと主張。

同議員は、スリランカは農業など
日中のビジネスしか対応しておらず、
バー営業時間の延長など現代社会に
適合したナイトエコノミーへの
対策が必要だと述べた。

Kida
Kida

野党の女性議員から
こんな提案、発言。
ですよねー、とは思う、が、
保守層が認めないだろうな、
仏教界とか特に。
この議員さんも「自分の意見」
と言っていて、SJB内の
根回しとかも何もなさそう。
「言ってみた」だけかなぁ。

国内でのトウモロコシの価格が急騰。
カビ毒の一種、アフラトキシンの
被害の懸念も高まっている。

鶏の主要飼料であるトウモロコシは、輸入制限により供給が減ったと同時に、輸入規制の影響を受けた中古自動車の輸入販売を手がけていたような企業がトウモロコシの投機に手を出し、買占めを実施。価格は約90ルピー(約54円)/kg に高騰。
・しかしこうした人々は適切な貯蔵庫を持たず、トウモロコシを丸ごと大袋に入れて保管。湿気対策ができない。
・貨幣供給量の増加は、投機、商品バブル、資産価格の上昇を引き起こす。株式も急騰した。ターメリック(ウコン)なども輸入禁止後に価格が高騰。

【参考:アフラトキシンの被害】
・ヒト・家禽への中毒症状を起こすほか、強い発ガン性を持つものもある。
 リンク:ウィキペディア

Kida
Kida

輸入制限、アカンのでは。
経済や価格に加えて
安全性の問題まで。。。

4月20日(火)夜、オランダから中国に
向かっていた船舶が緊急修繕のため
ハンバントータ港に入港。
その後、同船に放射性物質が積載されて
いることがわかり、外港に移動された。
同船の荷物は降ろされてはいない。

独立100周年となる2048年に
スリランカが高所得国となる目的で、
中小企業支援を通じた経済成長を目指す
“Sri Lanka @100” 創設者のインタビュー。
同プロジェクトはアメリカ政府が支援。
【参考】2021年2月11日のニュース

・”Sri Lanka @100″ プロジェクトは、公平で包括的な成長が高所得国を実現するとの信念から生まれた。国の方向性には民間企業、政府、市民社会などすべての国民が発言権を持ち、特に民間企業がどう貢献できるかに焦点。
・長く欧米で駐在勤務してきたが、可能性と未来はアジアにあると信じスリランカに帰国。海外での経験からビジネスに役立つスキルやリソースを持ち、長期に包括的に発展を推進できる。

・2048年までの高所得国化に向け、潜在能力の高い中堅企業の成長を後押しする。我々はコンサルティング企業 Stax Inc.社 の役員でもあり、グローバル・プライベート・エクイティやフォーチュン500掲載企業とも協力して指導するスキルとリソースを持つ。
・しかしスリランカの中堅企業は、成長に役立つこうしたアドバイザリーサービスをほとんど受けることができない。アメリカ政府の支援により、対象企業への高品質サービスの無料提供が可能となった。
・スリランカに拠点を置くグローバル企業を増やしたいが、スリランカの中小企業はまだそのレベルで競争を始める準備ができていない。

・過去数十年の間に、アメリカ企業はスリランカに3億米ドル以上を投資。世界レベルの製品やサービスの構築により、今後数十年間で飛躍的に伸ばすチャンスがある。コロナ危機後、世界の企業は中国からの投資のリスクを回避すると思われ、特に軽工業で投資家を誘致できる可能性がある。
・特定産業に絞ってはいない。農業、テクノロジー、製造業など幅広い分野が対象。スケールアップできる可能性があるかが重要。デューデリジェンスの基準からピッチ、企業のデータプライバシーの確保まで、すべてを国際的水準で支援。最重要なことは、企業の成長加速に「腹をくくって」「実行する」姿勢があるか。
・現在、7社の企業を支援、紹介。
【対象企業】2021年2月11日のニュース

スリランカのGDPの多くを占める
観光業と水産業。スリランカの繁栄には
海洋資源の活用が大きな役割を果たす。

海洋資源開発として、水産業、航海観光、造船修理、鉱物・砂の採掘、養殖と水耕栽培などの促進を検討すべき。これらは多岐にわたる省庁がそれぞれを管理しており、誰が何をしているのか把握されておらず、チームとして民間事業者と協力する体制にない。

海に囲まれた島国なのに、低品質の缶詰を輸入し続けている。缶詰輸入の既得権益を持つマフィアの存在、外国漁船から報酬を得た政治家や軍によるそれらの領海内の漁の黙認などがあり、水産業の早急な改革と開発が必要。
海産物を輸出品質にするため、漁港にコールドルームを整備、輸出市場向けに冷凍保存や急速冷凍を可能にする必要がある。
 漁業従事者への近代漁法の教育訓練、造船への大学の関与強化、漁師へ補助金付保険スキーム確立なども重要。

ジルコンやチタンなど加工された鉱砂を輸入するのではなく、国内で採れる鉱砂を加工して輸出できるよう採掘と開発を長期的に計画すべき。

人生にはムダも必要、な情報(今日のムダ)

なんだこれ。

ストゥティ! (ありがとう!)

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