経済ニュースで知るスリランカ 〜 2020年8月19日

アーユーボワン!

元陸上部員のワタシ。
5,000m(トラック12周半)の世界記録って、
100mを15秒(1周 1分)で走り続けてるのよね。
ちゃんと練習してた時でも
2周もたんとケツ割れするって。。。

スリランカのコロナ関連ニュース

今朝の時点で、スリランカ国内の感染者 2,902人(前日比 2人増)、死者 11人(増減なし)。

スリランカのビジネスニュース

8月18日(火)から4日間、
スリランカ全土で毎日1時間の輪番停電を実施。

地域ごとに、午後6時〜7時、午後7時〜8時、
午後8時〜9時、午後9時〜10時と分け、
順次停電を実施。

Kida
Kida

一昨日の大停電の余波。
ノロチョライ発電所も止まり、
やっぱ電気が足りてない、
送配電設備が脆弱、
というのを実感。。。

2020年6月の総輸入額は、
前年同月比 24.6%減の 10.6億米ドル。
自動車輸入額が前年同月比 80.9%の大幅減。

大統領は、国務大臣の所掌と任命は
スリランカ国民が受益者となる
国民中心経済の実現を意図したものと明らかにした。

大統領は、(スリランカの民族衣装である)バティック・手織産業担当国務大臣の任命理由を説明。
衣料品産業は総輸出額の43%を占め年間 50億米ドルをもたらすほか、雇用創出と地域開発のパイオニア。衣料品産業強化、バティックや手織品、国産衣料品の増産は、政府最優先事項の一つ。
 バティック・手織産業開発計画の実施・実現により、衣料品産業が今後5年間で安定した業界となる。
・国営衣類販売店「SALU SALA」には、衣料品産業の市場拡大を促進する可能性。

経済復興・貧困撲滅タスクフォースのバシル・ラージャパクサ議長は、
国内需要を満たすべく乳製品生産量を増加させると述べた。

【議長の発言】
・国民の生活水準の向上に、食料安全保障と栄養は政府が改善する重要分野。
政府は、大規模酪農場を開発し、国産牛乳の生産量増加を意図。
 年間の国内牛乳需要は12億リットルだが、生産量は4.2億リットルのみ。国民が(現在の粉ミルクではなく)新鮮な牛乳を飲み慣れるようになれば、このギャップを埋めることができる。
・トウモロコシ栽培に、効果的な種子の輸入と生産を計画。1haあたりのトウモロコシ生産量を、現状の3.8トンから7トンに増やすべき。

ディッサナヤケ太陽光・風力・グリッド発電事業開発担当大臣は、
政府による再生可能エネルギー発電事業の
承認と増加に必要な措置を速やかに講じるとし、
民間部門に対し、再エネ発電への参入と
投資を増やすよう呼びかけた。

【大臣の発言】
国内の再エネ発電増強のため、民間セクターと緊密に協力する。
 国内には再エネ分野で有能な人材おり、担当省庁は国内専門家の経験と知識を活用する。
・大統領は、我々の責任を公報に記載し、具体的な目標が既に与えられている。私はこれらの目標を達成し、スリランカの再エネ発電増加のために24時間体制で働く。
・政府は再エネ発電を増やすために国外からの支援を得て、目標達成に向けてその経験を共有する。
・17日(月)の停電については、委員会を設置して原因を究明する。政府は今後の再発防止に対策を講じる。

Kida
Kida

各大臣が任務開始に
それぞれ意思表明。
電力やエネルギーと分けて
再エネは別所掌にされた
重要分野。
ちょうど?大停電もあり。
早速いろいろと情報・動き

はありますねー。

ラナトゥンガ観光大臣は、
可能な限り早く、観光客向けの
空港再開方法を内閣に提示する予定。

【大臣の発言】
連続爆破テロ事件とコロナ危機の影響を最も受けた観光産業の早期回復のため、保健当局の助言を受けつつ、できるだけ早い国境の再開が重要。
・新政権は、観光業の早期復興に続き、観光業への投資機会増加を約束。
・(昨年11月の新政権発足後、)コロナ危機の影響を受けた観光業に債務モラトリアムや有利な融資拡大を要請するなど、支援を拡大。一方、金融リース会社が救済を提供していないとの苦情が中小企業から寄せられており、このようなケースは中央銀行に報告する。
・国と観光業界は、観光事業の促進に協力する最高の機会を得ており、それにより社会経済発展に貢献する。

Kida
Kida

(9月1日のはずだった)
空港再開の日は未定、
のままですが、
まだ明言できない、
というだけで、
意外と早いような気がする。
(←
根拠なし。)

スリランカ産農産品 3,371kg が、
ハンバントータ空港からオマーンに空輸された。
オマーンへの初の農産品の輸出。

この飛行機は、オマーンから
乗客150人をハンバントータへ。
オマーンへの戻り便で、
乗客14人とスリランカ産農産品を空輸。

アグリテック企業 Agrithmics Ltd は、
シンガポールとスリランカで活動する
ベンチャーキャピタル BOV Capital
運営する The Digital Innovation Fund から
1億ルピー(約 6,000万円)を調達。

Agrithmics は、スリランカ紅茶産業の小規模農家・工場・地方プランテーション会社向け IoT対応のアグリテックソリューションを提供。
・顧客の調達や支払い業務をデジタルで統合し、効率性と透明性を向上。迅速かつシンプルな支払いシステムを可能にし、農家や労働者の利用とアクセスを容易に。
・スリランカの大手紅茶工場3社を含む業界大手企業が採用し、約4万人が恩恵を受けている。

スリランカのポリティカルニュース

新法務大臣に任命されたサブリー大臣はムスリム。
新大臣がムスリムコミュニティを代表して行った
嘆願から、ムスリムの投票行動の変化を考察。

就任したサブリー新法務大臣は、主要政党に対し、人種基準ではなく政策に基づいて政治的選択をしたムスリムコミュニティを歓迎するよう促した。
 大臣はこれまでも、ムスリムコミュニティと他の政治勢力の統合を確固として支持し、分裂に導く民族宗教政治を非難していた。言い換えれば、政党は特定の人種や宗教で分けられるべきではなく、主流派に参加して人種間の調和をもたらし、さらには多数派による少数派の政党やコミュニティへの疑念を和らげるというもの。

・これは スリランカムスリム評議会(SLMC)のような政党への明らかな言及。
 SLMCは、ムスリムコミュニティのみに訴えて支持を求め、他コミュニティを排除しようとしているだけであり、国民の団結と統合を進めていない。SLMC 登場以前は、ムスリムの政治家は UNPSLFP など多数派優勢地区で独自の地位を確立し、その支持を獲得してシンハラ人候補者に勝利して、すべてのコミュニティに奉仕していた。
・不幸なことに、民族宗教的地方政党がこの信頼と調和を台無しにし、連続爆破テロ事件では全ムスリムが排除される事態になった。
 ムスリム指導者は、民族宗教的政党を解散して他の政党と統合する時が来ている。これまでにも著名なムスリム指導者によって頻繁に呼びかけられてきた。

SLMCのような政党はこれまで、国会での成否を決定する最後数票の提供により主要政党と交渉できる立場で、国会で強い影響力を発揮。このようにして政党は閣僚ポストや優遇措置、自分たちの利益を得てきた。
 比例代表制は彼らに有利で、ムスリム多数の地域でのみ選挙を戦い、多数の議席が確保。これにより政府形成の鍵を握った。
・タミル政党も同じ。1994年のチャンドリカ・クマラトゥンガ政権を支えたのは SLMC と セイロン労働者会議(CWC)。

・現政権は今回選挙で圧倒的過半数を獲得し、少数政党の支持を必要としなくなったが、将来にわたってこの悪循環を断ち切るには、比例代表制を再考すべき。
今回の選挙では、北と東のタミル人も、東のムスリムも、ほとんどが国政党への投票を選択。
 これは、この国のコミュニティ政治に終止符が打たれ、一つの傘の下にコミュニティが統合される兆し。

Kida
Kida

スリランカ政治・社会の
理解に、非常に参考に。
「強い政権基盤」の必要性、
前政権が弱かった背景、
などが見えてくる。
裏返すと、国全体よりも
自分のコミュニティが大事。
国・社会の分断が
何を引き起こすのか、
それが結局自分に
返ってくる、という教訓。

人生にはムダも必要、な情報(今日のムダ)

ケタ違い。

ストゥティ! (ありがとう!)

コメント

タイトルとURLをコピーしました