経済ニュースで知るスリランカ 〜 2021年10月2日

アーユーボワン!

明日10月3日(日)は弊ブログの更新をお休みします。

コロナワクチン接種予定。
接種後の体調により、その後数日間も更新を休む可能性があります。
チャンスなので、体調なんともなくても休むかもしれません。

スリランカのコロナ関連ニュース

今朝時点、スリランカ国内の
感染者518,775人(前日比893人増)
死者:12,964人(前日比58人増)

*感染者数には前月の報告漏れ 500人以上分を含む。

スリランカのビジネスニュース

カブラール中央銀行総裁は、
「マクロ経済と金融システムの安定を確保する6か月ロードマップ」(短期ロードマップ)を発表。

同総裁による発表と説明の動画↓

スライドのリンク↓
【リンク】The Six-month Road Map for Ensuring Macroeconomic and Financial System Stability

今後の取組のサマリーのページ↓。20項目。

・外国為替市場に介入し、エネルギー燃料費を賄う資金を提供、流動性を注入
・為替レートを保証したルピー建政府証券への投資を促進
輸出収益の変換義務を強化
・外貨を本国に送金・換金しない輸出業者への課税を14%から28%に増やすよう政府に要請
・返済モラトリアムの拡大、影響を受けるファイナンス企業への流動性支援
・今後6か月間、コロナ危機の影響を受けた債務者への車両の差押えを停止
・コロナ禍による国内中小企業のる損失負担の分担に、発生利息に150億ルピー(約75億円)を充当
・コロナ禍中の金融刺激政策の解除に金融政策ツールを活用
・金融セクターの持続的安定に、マクロプルーデンス(*金融システム全体の安定の確保)の規制とミクロプルーデンス(*個々の金融機関の健全性の確保)の規制監督を活用
・教育と医療関連の外国為替による支払いを直ちに促進
・2022年1月に対外投資と移住向け送金の上限を引上げ
「不要不急の輸入品」にへの現金証拠金の預託義務の即時廃止
・2022年1月1日、外国為替取引を監視する国際取引報告システム(ITRS)を立上げ
・サービス関連での外貨流入を監視、適切な本国送金と換金を確保
・満期を迎えた債務の可能な限りの非債務資金による流入への置換え
・2022年1月 および/または 7月に満期を迎える国際ソブリン債(ISB)について、市場での割引額が高い場合には、全額の買戻しの可能性を検討
GDP比でのISBが10%以下になるまで、満期ISBを政府間ローンに置換え
・ソブリンの格付け向上への対策
公式チャネルでの国外出稼ぎ労働者からの送金の強化
・両替商免許の復活により、正規チャネルでの外為取引を促進

短期ロードマップでは以下を示した。
・当面の安定性を確保するための短期(6か月)の対策
・1年後の対策
・中長期的な対策

同総裁は、
「新たな対策が、物価安定と健全なマクロ経済ファンダメンタルズを通じて経済にさらなる安定をもたらし、経済の強化と規律化につながる。
 ストレスの多い時代には規律が必要であり、さもないと皆が転覆する。すべての関係者が自分の役割と責任を理解する必要がある」と述べ、各ステークホルダーの “ToDo リスト” を
示した。

【同総裁の発表の抜粋】
短期的な優先事項として、マクロ経済と金融システムの安定に重点的に取り組む。継続的かつタイムリーな債務返済を確保する短期的な対策、市場での外貨流動性の増強、企業のコロナ禍からの回復支援など。
・来年1月、中央銀行はロードマップを発表予定。非債務資金の獲得に注力した対外債務改善、実体経済の迅速な回復、ソブリン格付けとビジネスのしやすさ指数の向上を目指す。
・中長期的な目標は、各種ショックを吸収する安定した「緩衝」のマクロファンダメンタルズでの構築、国内生産経済の強化、低インフレでのより高い成長、財政金融目標の達成の確保。

短期ロードマップの目標実現には全関係者の協調した努力と貢献が必要であり、各ステークホルダーの “ToDoリスト” を提示。

政府:ビジネスフレンドリーな予算、非債務資金流入の改善、債務構成改善に向けた資金調達への積極的な支援
中央銀行:マクロ経済と金融システムの安定、安定した為替レートと金利の確保
銀行セクター:マクロ経済と金融システムの安定、安定した為替レートと金利の確保
輸出業者:輸出収益の期限内の送金・換金、輸出ビジネスの拡大
輸入業者:不要不急の輸入の抑制
小売・卸売業:必需品の買いだめや不法な利益を得る価格の吊上げを避ける
国外在住のスリランカ人:送金と資金流入の増加

・半年後までには、輸出を強化する現在の努力が成果を上げ、観光業のキャッシュフローも正常化する。観光産業が回復し始めれば、為替レートの安定、経常収支と外貨準備高の改善が見込まれる。
・ポートシティや工業団地への外国直接投資(FDI)のパイプライン案件も増加。
・ワクチン接種の拡大から、すべての分野が徐々に正常に戻っていく。

Kida
Kida

スライド、全部で70ページ以上。いつの日か読もう。。。
総裁の発表と説明、1時間半以上。いつの日か見よう。。。

中央銀行の役割は「マクロ経済と金融の安定」として、そこに絞った短期の対策。
輸入品への現金デポジット準備など不要な規制の最低限の廃止、コロナ禍での債務返済の先送り関連、政府債務の可能な再編はあるとして、ほかは監視と規制を念頭に置いたものが多い印象。銀行システムを通じない送金チャネル、二重三重為替レート対策などは新たな規制が入ってきそう。

外貨危機のなかで外貨をどう増やすか、は、まずは換金義務割合を増やす方向に。
本質的に外貨をどう稼ぐか、は観光の復活とFDI増加の「楽観的期待」しかなく、、、政策にはなっていないですねぇ。ここは中央銀行の仕事ではない、政府の役目ってことかな。
具体策は特に見当たらないけど、今言えることをダーッと集めて「決意」は見せた、ってとこか???年明け1月にまた出すようなので、次を注視。

長い、疲れた。。。明日から心置きなくブログを休もう。。。

同総裁はGDP成長率について、
2021年上半期の8%成長を受け、2021年の成長率は5%になると自信を示した。
また、2022年第一四半期は6.5%、2022年通年では6%の成長を予測していると述べた。

9月27日(月)〜10月1日(金)の週、コロンボ株式市場(CSE) は大きく上昇。
株式指数(ASPI)は 9,442.30。前日比0.2%⤵️、前週末比5.6%⤴️。

9月30日(木)に ASPI の史上最高値を3日連続で更新。10月1日(金)も取引開始30分後に、日中の史上最高値である 9,524 ポイントを記録。

為替↓、公式レート。

国産粉ミルクを販売する国営小売店には長蛇の列。

乳製品輸入業者は、
「コロンボ港に到着済の輸入品在庫を港から出すために、3か月前の輸入品代金を支払う必要があり、銀行からの外貨を待っている。外貨が手に入らない場合、在庫を他の国に回すしかない」と述べる。

人生にはムダも必要、な情報(今日のムダ)

ちっちゃいことは気にしない、ワカチコワカチコ。

幸せ発見基準⤵️、幸福度⤴️!

ストゥティ! (ありがとう!)

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