経済ニュースで知るスリランカ 〜 2021年10月1日

アーユーボワン!

ロックダウン終了!!!

マジメにロックダウン期間中を
過ごしてましたワタシ、
久々のトゥクトゥクに大興奮

スリランカのコロナ関連ニュース

今朝時点、スリランカ国内の
感染者517,377人(前日比912人増)
死者:12,906人(前日比59人増)

保健当局は、
ロックダウンを解除する一方、新たなガイドラインを発表。

【主な制限】
・州を跨ぐ移動の制限
・毎日午後10時〜午前4時、不要な移動禁止
・公共の場での集会の禁止
・10月中は住居を含め屋内外でのパーティーの禁止
・飲食店は屋外施設の利用を推奨。
 10月15日までイートインの営業禁止、その後は定員の30%までの営業を許可。アルコールの提供は禁止。テイクアウトやデリバリーは許可。
・生徒数200人以下の学校から再開 など

スリランカのビジネスニュース

9月30日(木)、
インド Adaniグループ と John Keells Holdings (JKH) PLC、スリランカ港湾局(SLPA)が共同で、
コロンボ港西国際コンテナターミナル(CWIT)の建設・運営・譲渡(BOT)契約に署名。
スリランカの港湾部門で史上最大となる6.5億米ドルの投資を決定。
【参考】2021年8月27日のニュース

・BOT契約は35年間、岸壁長1,400m、水深20mの深海ターミナルを新設、年間約320万TEUの処理能力を持つ。
・2022年初にターミナル建設を開始。岸壁長600mの第1フェーズは24か月で運用開始予定。残りを続く24か月で完成予定。
・投資額のうち70%をローンで、30%を資本で調達
 資本部分では、このプロジェクトの実施主体として設立された Colombo West International Container Terminal (Pvt) Ltd 社に、JKHが34%、Adani Ports and Special Economic Zone Ltd (APSEZ) が51%、SLPAが15%を出資する予定。
・JKHは出資分に7,000万米ドルを投資すると推定されている。同社にとってはコロンボ港で、南アジアゲートウェイターミナル(SAGT)に次いで2番目の自社所有ターミナルとなる。
・2020年のコロンボ港の貨物取扱量は前年比▲5%の680万TEU。今年1~7月は、前年同期比+7.6%の420万TEU。

10月2日(土)〜5日(火)、
シュリングラ・インド外務長官がスリランカを訪問予定。
関係筋によると、

同長官は重要二国間プロジェクトのセレモニーに出席する予定だが、その対象や目的は明らかになっていない。

Kida
Kida

他紙の報道↓
「コロンボ・ポートシティ竣工7周年を記念して、中国が年内にポートシティ内高層ビルの起工式を開催予定。この前にインド高官が訪問、なんらかの二国間重要プロジェクトを立ち上げる見込み」

紆余曲折あったコロンボ港開発も、WTCで Adani グループが入って大型契約。さらに大型案件が仕込まれてるんですかねぇ?
スリランカの悲惨なマクロ経済状況のなかでも、インド、中国、アメリカと民間企業が大型投資に。政府レベルで相当のバックアップがあるんでしょうか?じゃないと怖すぎる。。。

コロンボ・ポートシティの開発運営機関幹部へのインタビュー。

ポートシティはすべてをリセットする可能性がある。すべてを異なったやり方に変える可能性がある。
・スリランカでのビジネスは難しい、と言われていることがポートシティでは起こらない。すべてが違う。これまでと違ってより良くより早くより透明で、これまでと違うその場しのぎではない。
・我々は、環境、投資先、生活などでポートシティを違うものにしなければならない。これまでの様式から離れなければならない。
・国益や安全保障を守らねばならず、ポートシティの居住者ではない全国民に利益を提供しなければならない。

Kida
Kida

「今までとまったく違うやり方で」
=「今までとまったく違う許認可の機関と方法で」
を強調したいように感じました。

埋立地や高層ビルなどハードばかりが強調されるポートシティですが、運営や許認可、資金移動などソフトこそが最重要。最後にここがなし崩しになると大失敗、になるけど、
ナショナリスト政党や仏教界や労働組合や既得権益に何を言われようともソフトを死守できれば「リセット」の可能性はあり。数十年の政治を知るにつれ、やり切るのは相当にハードル高そう、だけど、がんばってねー。

観光業界団体トップは、
10月〜3月のハイシーズンを迎え、月5〜7万人の観光客の入国を見込んでおり、2022年3月までの1年間の観光収入は5億米ドルを期待できると述べた。

・同トップは、今年後半から来年初の時期への問合せが連日寄せられていると述べる。
・昨年途中から国境を閉鎖し観光収入は激減。2021年8月の観光収入は680万米ドル。
・年間での観光収入は、2018年が43.8億米ドルのピークだったが、2019年は連続爆破テロ事件の影響で35.9億米ドルに落込み。コロナ禍の2020年が6.8億米ドル、2021年は8月までで 3,280万米ドル。

主要輸出品の紅茶・ゴムの業界関係者は、
政府による化学肥料と農薬の輸入・使用禁止により、生産量や輸出額が大きく脅かされる恐れがあると警告。

化学肥料と農薬の使用禁止により、2022年の紅茶の生産量は40%減少すると予測。尿素肥料から窒素など他の肥料に替えた場合の効果は不明。
 紅茶の輸出額は、2019年が13億米ドル、20年が12億米ドル。
・ゴム農園は菌類の一種 Pestalotiopsis の病気が発見されており、殺菌剤と樹木に養分を与える肥料が使えない場合に生産量が大きく減少すると予想。1800年代後半に国内のコーヒーを全滅させたサビ病のようなひどい状態をなる可能性もある。
【参考】2021年5月29日のニュース

世界銀行 と アジア開発銀行(ADB) の共同研究は、
スリランカは食料価格上昇に特に脆弱であり、気候変動による食料品の生産減少と価格上昇が生じた場合、極度の貧困の増加が予想されると警告。

・気候変動による気温の上昇は、コメなど主食を含む農産品収穫量に下降圧力をかける。
・スリランカの人口の大部分(約22.1%)は依然として栄養不足であり、収穫量減が国や家庭の食料安全保障に悪影響を及ぼす可能性がある。

人生にはムダも必要、な情報(今日のムダ)

完全同意。
幸せを感じるポイントが劇的に下がり、人生トータルだと幸福度が上がっていると思いマス。

ストゥティ! (ありがとう!)

コメント

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