経済ニュースで知るスリランカ 〜 2020年11月28日

アーユーボワン!

スリランカでも Black Friday 商戦。

昨日、別用で寄ったショッピングセンターの
靴屋さんで、「今日明日は 40% オフ」と
言われ、次の日本帰国時に買おうと
両足に穴があいたまま履き続けていた
スニーカーをとうとう買換え。

こちら↓の系列の靴屋さんでした。
今日までディスカウント、だと。

しかし、このオンラインショップ↑、
軒並み「50%オフ」とかのなか、
Apple製品だけはまったく割引なし、
なのね。。。

スリランカのコロナ関連ニュース

今朝の時点で、スリランカ国内の
感染者 22,501人(前日比 473人増)、
死者 107人(前日比 8人増)。

死亡者 100人超え。

スリランカのビジネスニュース

11月23日(月)〜 27日(金)の週、
コロンボ株式市場(CSE)
24日(火)から 4日続伸。
週末の終値は4週連続で上昇。

株式指数(ASPI)は 6,180.86。
前日比 0.5% 上昇、前週末比 1.6% 上昇。

金融大手 Asia Securities グループの
Asia Securities Wealth Management (Pvt) Ltd 社は、
高利回りのマネー・マーケット・
ファンド(MMF)の立上げを発表。

格付け機関 Fitch Ratings は、
スリランカのソブリン債格付けを
「B-」から「CCC」に格下げ。

【同社見解・発表】
・2021年度予算で示された、実施済の減税と財政赤字による極端な歳入予想に起因。
予算案が信頼に足る財政健全化戦略を欠いており、発表された政策による歳入への影響の詳細は限定的にしか示されておらず、政府が計画する債務と財政赤字の削減策は不確実性を高めている。
格下げは、中期的に対外債務の返済がますます困難になっているスリランカの状況を反映。
 特に、コロナ危機に伴う対GDP比ソブリン債務の急増と資金調達の選択肢の狭まりにより、債務の持続可能性リスクが高まっている。

財務省は、同社の格下げに声明で反論。

【財務省声明】
・同社の格下げを失望感を持って見ている。政府が予算案で提示した、成長・マクロ経済安定化・債務返済に対処する強固な政策を同社が認識しておらず、格下げは受け入れられない。
・2021年度予算案で示されているように、政府は、中期的に財政赤字に占める外国資金の割合を減少させるため、既に確保された資金調達チャネルの有効性を高めつつ、外国資金には新たなアプローチを採用。
 しかし同社はこれを無視し、「既存の資金調達モデル」に基づいて議論をしており、後方視的なアプローチを採用。
政府の資金調達モデルは国内資金を重視しており、国内貯蓄増加、抑制された総需要と保たれたインフレ期待をもたらす低金利体制の恩恵を活用する。低金利は、設備投資へのインセンティブと並び、今後の経済成長期待を改善し、それにより債務整理への取組みを強く支援することにもなる。
・コロナ危機のなか、輸出額は10億米ドル超に回復、外国直接投資の実現もあり、為替レートは安定。
 2019年末以降、スリランカ経済が直面する困難にもかかわらず、政府は40億米ドル以上にのぼるすべての債務返済を履行。

・スリランカの政策は、マクロ経済安定を維持しつつ、回復期を超えた高い経済成長の実現を促進。11年以上のインフレ率の安定を背景に、中央銀行は緩和的な金融政策スタンスを追求。
 財政政策は、2021年度予算で改めて強調されているように、引き続き経済を支えることに重点を置いているが、2022年からは財政健全化の追求に戻ると想定。財政政策も金融政策も、マクロ経済のバランスを危うくすることなく、国民・企業・経済の支援を優先。
・2021年度予算で提示された政策枠組みが、現実的な経済的基盤のもとでの財政健全化という明確な中期的視点を持ち、一貫性と継続性を有している点で評価されているなか、同社による格下げは不可解。

Kida
Kida

Moody’s に続き、Fitch も。
格付け機関は現在の財政状況を
淡々と見て、と。フラットに
見るとこうなるんでしょうね。
政府は反論しておかなあかんと。
反論文、チョー長え。。。

参考:9月29日のニュース

財務長官は国会で、2020年政府歳入の
総額 1.58兆ルピー(約9,480億円)のうち、
74%にあたる 1.12兆ルピー(約6,720億円)
を受領したと報告。

世界銀行スリランカ・モルディブ・
ネパール担当新カントリー・
ディレクターはスリランカ出張中、
大統領や首相、経済閣僚と協議、
支援サイトを訪問。

・同ディレクターは、スリランカはコロナ危機から、国民全体を包含する回復力のある成長を伴った以前よりも良い形で立ち直ることが可能だと述べた。

【参考(同ディレクターのインタビュー)】11月23日のニュース

財務省は、2020年12月に
中国開発銀行から 7億米ドルの融資が
実行されると期待していると述べた。

当局はこれまで、融資実行は
10月になるだろうと述べていた。
約5億米ドルが米ドル建て、
残りが人民元建てとなる見込み。

ロシア・プーチン大統領は
新駐ロシア・スリランカ大使に、
ロシアはスリランカと良好な関係にあり、
スリランカとの貿易・経済・文化面で
相互に有益な協力をさらに拡大する
決意だと述べた。

コロンボ港の滞留コンテナは5万TEUに
のぼり、南アジアの貨物輸送に混乱。

・コロナ危機による国内一部地域の封鎖により、10月初からコロンボ港は、コンテナターミナルでの労働力不足が発生。労働力の約30%が減り、クレーン稼働とターミナル間のトラック輸送に大きな打撃。
・コロンボ港の取扱い量は約60万TEU / 月。インド・シンガポール・ドバイでコンテナを降ろさざるを得ないキャリアもあり、接続性が大幅に寸断。
・コロナ危機の影響はコロンボ港だけではないが、積替がメインのためインドやバングラデシュのサプライチェーンなど地域全体に影響。
現在も23隻の船が接岸を待つ。通常 12~16隻 / 日 が入港していたことを考えると、相当数の船舶が待機中。
・必然的にコロンボからの運賃は2倍に高騰、荷主は8週間前までの予約が必要。貨物輸送業者に深刻な影響。
・インド・バングラデシュ・パキスタンのライバル港は完全に稼働しており、コロンボ港の評価を落とす懸念。
・2019年のコロンボ港の貨物取扱量は 720万TEU。今年は 10〜20%減の見込み。

Kida
Kida

港湾当局側は「正常化した」と
発表するなど、情報が錯綜して
いますが、実態としては混乱が
続いている、ということでしょう。
弊社もまた、まもなくコンテナ
のっける予定があるんですが、
ちょいちょい船のスケジュールが
変わる(遅れる)連絡が。

Asia Capital PLC (ACAP) は、
コロンボ証券取引所(CSE)
上場規則要件を満たすため、
公開株式数の拡大を予定。

国会公共企業委員会(COPE)は、
コロンボ近郊・市内を流れるケラニ河の
汚染レベルが上昇していることから、
ケラニ河両岸に汚水を流している
無許可の建設物の撤去を命じた。

・COPEによれば、ケラニ河沿いには2,946の産業体・運営組織が存在。
 うち41は環境保護ライセンスを不所持、205はライセンスを停止。そのうち 17は高リスク体と考えられている。
・また、ケラニ河沿いには無許可建設のホテルやレストランがあると明らかに。

スリランカのポリティカルニュース

11月27日(金)、コロンボで、
インド・モルディブ・スリランカの
海上安全保障協力に関する
第4回 三国間国家安全保障
ハイレベル会議を開催。

インド洋地域の海域認識、法制度、
訓練、捜索救助、海洋汚染対応、
海賊・麻薬・武器・密輸への対策
など広範な分野で海上安全保障への
共同行動の導入を目的に議論。

大統領は、スリランカ仏教界の指導者に
新たに任命された高僧を訪問。

人生にはムダも必要、な情報(今日のムダ)

あー、そういうこと、となりました。
一度読んでしまうと確かに、なのかな。。。

ストゥティ! (ありがとう!)

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