経済ニュースで知るスリランカ 〜 2020年10月18日

アーユーボワン!

コロナでも結婚式。ベンツ、ドーン!

スリランカのコロナ関連ニュース

今朝の時点で、スリランカ国内の
感染者 5,
475人(前日比 121人増)、
死者 13人(増減なし)。

ミヌワンゴダ地区クラスターでの
感染者は 2,000人超え。

スリランカのビジネスニュース

スリランカ航空は10月18日(日)から、
コロンボ・バンダラナイケ空港を
出発する全乗客に、搭乗72時間前
に受けたPCR検査陰性の報告書の
所持を求めることに。

統計当局は、第2四半期の GDP 値
の発表を2020年12月15日まで延期。
第3四半期 GDP推計値とともに発表予定。

当局は、コロナ対策によりロックダウン
が実施されたなか、多くの経済活動が
打撃を受けたことは明らかな一方、
通常とは異なる形の経済活用の例もあり、
特定の産業やサービス活動の生産額を
推定する手法を国際コンサルタントと
協議することが急務となったとしている。

コロンボ LRT 輸送プロジェクト中止、
ケラニバレー鉄道改善プログラムからの
アジア開発銀行(ADB)除外に関連し、
交通政策に疑問を呈する寄稿。

・スリランカの鉄道路線は植民地時代に建設された古いもので、一部は改修されているが、いまだに電気鉄道は一つもない。
 国民が公共交通に快適さと利便性を求めている、コロンボ LRTとケラニバレー鉄道改善が試練に。

・政府は、LRTプロジェクトをコストがかかりすぎるとして中止に。
・事前調査にも参加した専門家によれば、マーラベ 〜 フォート間のLRTプロジェクトは内部収益率が20%を超えており、移動時間短縮、燃料節約、排出ガス削減の点で高い経済効果を持つと確認されている。
 事前調査で見積もられたプロジェクト全体のコストは 22億米ドル。これには付加価値税(VAT)や予備費が含まれており、比較のベースとなる工事費は 14億米ドルで、1kmあたりコストは8,500 万米ドルとされるべき。一部専門家は 1kmあたり1.4億米ドルだとして「高コスト」と主張しているが、これは誤った解釈であり疑問。
・鉄道システムでは30km程度の路線長に維持費などが最適化されるが、この路線は16kmと比較的短く、コストは相対的に高くなる。この路線がカドウェラ・コッタワまで延長されて30kmまで延びると、1kmあたりのコストが 6,100万米ドルにまで下がると事前調査で見積もられている。
中国投資家はPPPにて、全長32.4kmで約20億米ドル、1km あたり 6,500万米ドルと提案しているが、JICA提案の半額で建設できるとの主張には異論が唱えられている。
・PPPモデルでも、建設費の40%うち大部分を政府が資金提供しなければならず、実現は非常に困難。

・ケラニバレー鉄道改善プログラムは、高コストで、貨物輸送に使用できない高架プロジェクトであるとして、ADBからの資金提供を中止。
・専門家は、中止の根拠となったコスト 25億米ドルは、詳細計算ではなく初期見積の数字と指摘。
 為替レートの見直しも含め、最終的なプロジェクト費用は14.2億米ドル、建設費は12.5億米ドルとなっている。
・同プログラムの効果として、移動節約時間が5分のみとの主張は誤解であり、現在のホマガマ〜マラダーナ間の移動時間 68分が 42分に短縮、26分の節約となる見込み。
 現在の同鉄道の踏切が渋滞を引き起こしており、例えばコロンボ市内ベースラインロードでは 7分ごとに列車が通過し、1km以上の渋滞が発生しているとシミュレーションされている。道路または鉄道の高架化が必要とされており、代替提案されている路面オプションではさらに費用が高くなると見積もられている。

・別の専門家は、LRTは資金の無駄遣いであるだけでなく、問題の解決にもならず、日本も中国もやるべきではないと述べる。
「バスからLRTへのシフトであり、車が減るわけではなく、次の10年はモビリティが低くなる。
 その前に、路上駐車禁止、バスレーンとフルレーンのルール実施、学校送迎スペースの学校敷地内での提供(不可能な場合は自家用車送迎の禁止)などをすべき。
 その次に、コロンボから出て行く必要のある機関の移転をすべきで、総合病院から学校まであらゆるものを含む。
これで問題の半分は解決するだろう。」
・LRT中止を進言した専門家は、全国の交通問題はLRTの 1/8 の費用で2年以内に解決できると述べているが、政府はその計画を明らかにするように彼に求めるべき。最大の問題は、2050年までをカバーする国家交通政策の不在。

Kida
Kida

中止を進言した技術者と
その団体の主張根拠が
恣意的だとする専門家の反論。
別の専門家は、長期の
交通計画の不在を指摘。
「コロンボ都市交通

マスタープラン」
とは別の都市計画が必要、
との主張。

チャイビ駐スリランカ EU大使は、
EU・スリランカ間の貿易は GSP+のもと
活発であり、2019年にスリランカは
EUに約25億ユーロを輸出、
その貿易収支は10億ユーロ以上のプラス。

同大使はまた、すべてのGSP+受益者は、
技術規制、衛生・植物検疫措置、
原産地規則に関するWTO規則に加え、
人権・労働権、環境保護、
グッドガバナンスに関する国際的な
約束を守らなければならないと述べ、
品質基準改善例として、セイロンシナモン
の地理的表示(GI)確保をあげた。

スリランカの紅茶価格はわずかに上昇。
コロナウィルス蔓延により
インドの生産量が減少するなか、
中国やロシアの購入が続いている。

紅茶に続き、コーヒー産業。
スリランカでのスペシャリティコーヒー
に輸出産業化の可能性。

・世界のスペシャリティコーヒー市場は生産者に大きなチャンスをもたらしており、2018年の350億米ドルから2025年には800億米ドル以上に成長すると推定。
 スリランカのコーヒー輸出は近年増加しており、2019年には35.5万米ドル近くに達し、2017年から84%成長。
・オーストラリアのMarket Development Facility(MDF)の調査によると、スリランカは地理的気候的にも高品質のアラビカ種のスペシャリティコーヒーの生産に適している。アラビカ種は広い中高地での栽培に適し、特に紅茶との交雑栽培が最適。
・国内で栽培されたアラビカ種の高品質ニッチ商品は、国内外の消費者に魅力。
 現在、スリランカでは国際需要を満たすコーヒー生産量はなく、市場需要は生産量の 5 倍に達している。つまり、国際消費者がスリランカ産コーヒーにプレミアム価格を支払う関心を持っており、スリランカのコーヒー産業の将来性を示している。日本企業やヨーロッパの投資家が興味を有している。

・スリランカのコーヒー産業は、植民地時代(1800年代)に単作とさび病の蔓延により衰退し、紅茶栽培に切り替えられた。
 その後、世界でさび病に強い品種の開発などがあり、過去 20 年間に政府や企業がコーヒー産業に多額を投資し、加工業者や焙煎業者の数も増加。アラビカ種の新品種ラクパラクムの植樹に投資するなど供給拡大に向けた取組みが行われている。
・課題はコーヒーの需要や新技術に対する農家の知識のギャップ。農家のほとんどがコーヒー産業発展のチャンスに気付いていない。従来農法でを生産しており、効率的な新技術の恩恵を受けていない。
・MDF報告書によれば、「セクター全体」の アプローチにより、コーヒーバリューチェーンの全関係者が、アラビカ種の開発と改良に取り組む必要がある。
 アラビカ種コーヒーがスリランカのマクロ気候と農学的に適しており、中央高地帯で換金作物としてコーヒー栽培を拡大できる可能性が高く、スペシャリティコーヒーがスリランカの持続可能な輸出産業になる可能性がある。
コーヒー栽培は、現金収入に加え、農村の貧困層に短期的な雇用を提供。特に現場で栽培・収穫・加工に携わる女性は、季節に応じた柔軟な雇用と副収入を得ることが可能に。

スリランカのポリティカルニュース

シリセーナ前大統領は、
連続爆破テロ事件を調査する
大統領委員会に再度出席し、
当時の警視総監をスケープゴート
にしようとしたとする疑惑、
(前大統領が)事前にテロ攻撃の
可能性を認識していたとの
フェルナンド前国防長官の証言を否定。

参考:9月21日のニュース
   10月6日のニュース
   10月17日のニュース

人生にはムダも必要、な情報(今日のムダ)

ムチャクチャですやん。。。

ストゥティ! (ありがとう!)

コメント

タイトルとURLをコピーしました