経済ニュースで知るスリランカ 〜 2021年6月16日

アーユーボワン!

第?回ロックダウン選手権、第26日。

あれま、もう何の制限もないんだ。
アメリカってすごいなー。

こういうこと↓???

スリランカのコロナ関連ニュース

今朝の時点で、スリランカ国内の
感染者228,197人(前日比2,275人増)、
死者 2,315 人(前日比 55人増)。

5月21日(金)夜から始まって
いまだ継続中の全国ロックダウン。
その効果は?

6月3日(木)以降、感染者数は減少しているが、1日あたりのPCR検査数も減少している。
・軍高官は、ロックダウン開始から4週間後まで感染者数は増加し続ける一方、6月11日(金)〜12日(土)以降に感染者数が減少すると期待していると述べた。
・警察によると、ロックダウン中のコロンボには毎日約88,000台の車両が入る。その大半はエッセンシャルサービスの提供。
 スリランカ医師会トップは、コロンボで走行する多数の車両を見ると、制限が実際に実施されているのか疑わざるを得ないと述べる。

・警察当局は多人数の集まりはないと述べるが、数千人がロックダウンの法規制に違反したとして逮捕されている。なかには、有名人や警察幹部の誕生パーティーもあった。
 またコロンボ住民が、アストラゼネカ製コロナワクチンの2回目の接種を受けるために、100km以上離れた南部ゴールまで車を走らせたこともあった。
・エッセンシャル・サービスを提供する民間企業は営業操業を許可されている。
 外貨を稼ぐアパレル縫製工場は、スタッフへの大きなリスクと検疫漏れが出る可能性がありながら操業を継続。労働組合はアパレル縫製工場労働者へのワクチンの優先接種を要求している。労働者は、経営陣や保健当局の監督は非常に貧弱だと言う。

・公衆衛生検査官(PHI) 団体トップは、ロックダウンによって患者の発見と接触者の追跡が可能となっており、効果はあると述べる。
 医師会は少なくとも6月28日(月)までのロックダウンの継続と規制の厳格な実施を求めている。
・一方で保健衛生の研究者は、現在の「移動規制」は、政府が「ロックダウン」をよく理解していないと言わざるを得ず、感染拡大抑制にはあまり効果的ではないとの見解を示す。

Kida
Kida

感染者数の減少は
若干、ですかねぇ。
走ってる車は多いし、
外に出てる人、
多いですよね。

レストランだけでなく
野菜など食材の
デリバリーがあるんで
生活そのものは
去年ほど大変ではない
けど、じゃあ効果は?
となりますねぇ。

スリランカのビジネスニュース

EUのスリランカ向け特恵関税制度
GSP+ の一時的除外の可能性について、
アパレル業界団体幹部は、
GSP+ は輸出業界に重要であるが
他国へも同様の決議採択の事例があり、
政府がすべき対応や手続きがあるため
パニックになる必要はないと主張。
【参考】2021年6月12日のニュース

・同幹部は、
「GSP+ の適用が除外された場合、EUへの輸出コストは12%上昇。
 この場合、競争力を高めて新たな市場に参入する必要があると誰もが言うだろうが、言うは易く行うは難し。GSP+ のおかげで長年にわたり輸出を伸ばしてきた。貿易の転換は非常に困難」と述べた。
・EUへのアパレル輸出額は約10億米ドル/年。
 スリランカの輸出総額のうち、アパレル繊維は約45%を占める。

同アパレル繊維業界団体は、
コロナ危機第三波に見舞われた
スリランカのアパレル繊維業界への
支援を呼びかける公開書簡を
グローバルブランドなどに送付。

【公開書簡の一部】
・スリランカをコロナ危機 第一波・第二波が襲った際、我々はグローバルブランドとのパートナー関係の維持構築に努力した。
 90日から180日への支払い条件延長の要求受入れ、キャンセル商品原材料の負担引受け、ラインが枯渇するなか従業員35万人の雇用維持をしつつ、キャンセルを受け入れた。
・第三波はこれらと異なり、ワクチン流通の世界的な不公平から、あなた方の国は規制を緩和するなか、スリランカではワクチンが市場に出回らず苦境が続いている。
 この課題のなか、我々は従業員の健康と安全を最優先にしつつ、生産を維持するため最善を尽くしている。
・ほとんどの主要ブランドは前向きにパートナーシップを結んでくれたが、一部ブランドは、以前の第一波・第二波の時の我々の犠牲を忘れるか無視している。我々はキャンセルを受け入れ、支払い期限を6か月まで延長したケースもあったのに、3~4週間の遅れで商品を発送するよう求められている。利益率が低い業界では、何千もの商品の空輸は必然的に業界全体の崩壊につながる費用となる。
 あなた方が言うところのパートナーシップを我々に示していただきたい。労働者の健康と安全を最優先し、どうか我々を支援し、一緒にこの困難な時期を乗り越えたい。

Kida
Kida

一部誇張もあるとは
思いますが、
世界ブランドの下請けと
なっている業界の苦境が
見てとれる。
6か月クレジット、、、
キツいですねぇ。

国営 セイロン石油公社(CPC) は、
ハンバントータ港の運営会社
ハンバントータ国際港グループ (HIPG) と
同グループを通じた燃料の輸入と
同港近郊での保管に向けた契約を締結。

・HIPGはパイプラインの建設と運営に必要な港湾内の土地を転貸する。
 CPCは港湾から15kmの土地に貯蔵施設を建設、そこで燃料を貯蔵。
この新施設によりCPCは、現在コロンボで国内需要1か月分を貯蔵しているが、約3か月分の貯蔵が可能となる。
・HIPG社は、このエネルギーハブ構築に 中国石油化工(SINOPEC)グループ の Sinopec Fuel Oil Lanka Ltd (SFOL) と提携し、ハンバントータ港で船舶へのバンカー燃料供給サービスを提供している。
【参考】2021年3月1日のニュース

政府は、燃料供給について、
8か月(2021年6月〜22年1月)分の
軽油の長期供給契約を PetroChina International (Singapore) Ltd に、
9か月(2021年6月〜22年2月)分の
軽質原油マーバン原油の長期供給契約を
ナイジェリア Conscio Ltd に発注。

再エネ企業 WindForce Ltd は政府から、
北部マンナールでの10MW風力発電所の
建設と電力供給契約を受注。
契約期間は20年間、
国際競争入札により同社の子会社
Hiruras Power Ltd が落札していた。

2021年末に建設開始、
2022年末までに完成予定。
このプロジェクトと同じマンナールでの
風力発電所 5MW の建設により、
同社保有風力発電所容量は84.2MWに。
同社は国内最大の再エネ生産者。
【参考】2021年3月5日のニュース
    2021年3月25日のニュース

スリランカのポリティカルニュース

首相とウィクラマシンハ元首相は、
中国共産党創立100周年を記念した
オンラインイベントに参加。

政治筋は、アメリカに滞在中の
与党 SLPP バシル・ラージャパクサ氏が
来週 6月23日(水)に帰国予定と述べた。

バイデン・アメリカ大統領は、
新駐スリランカ・アメリカ大使に
ジュリー・チュン氏を指名すると
ホワイトハウスが発表。

・同氏は外交官のキャリアを歩み、現在、国務省西半球局の次官補代理を務める。
同氏は以前、国務省日本部長を務め、カンボジア、タイ、イラク、コロンビア、ベトナム、日本、中国(広州)のアメリカ大使館・領事館に駐在。

政府は、一定金額以下の案件を審理する
「少額裁判所」の設立を承認。

法務当局は、
地方裁判所の業務負担を軽減して
高額事案の紛争を効率的に
審理できるようにするとともに、
少額事案の請求にも迅速で効率的な
手続きを導入する目的だと述べた。

人生にはムダも必要、な情報(今日のムダ)

即効性ワクチン。

ストゥティ! (ありがとう!)

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