アーユーボワン。軟禁生活53日目。昨日から続きます。前話はこちら。
立法(つづき)
スリランカの政党事情を少しお伝え。
スリランカの国会議員選挙では、歴史的に、
– 知識人や上流階級を基盤とする 統一国民党 (UNP)
– 農村部や労働者階級を基盤とする スリランカ自由党 (SLFP)
の二大政党のようなグループを中心に展開されてきました。
「のようなグループ」としたのは、
実際には、これらの中にたくさんの政党・グループがあり、
それらが「同盟(アライアンス)」という名の離合集散を繰り返し、
最後にどっちにつくかを奪い合うということです。
つまり、、、どっちにつくかで金とポストがジャンジャン舞う、、、と言うスリランカ人も私の周りにはいますが、定かではない、ということにしておきます。。。
世にも奇妙な合従連衡が起こったりすることも。。。
2015年、前回の国会議員選挙では、SLFPは95議席を獲得。
このうち、、、
シリセーナ前大統領を含む45議員のグループはUNPとの連立へ、
マヒンダ・ラージャパクサ首相を含む50議員のグループは野党へ、
と SLFPが分裂する事態となりました。
そう、2015年国会選挙の資料などをみると、ラージャパクサ首相はSLFPの一員として選挙を戦っていますが、彼は「Sri Lanka Podujana Peramuna (SLPP)」という政党の代表。
今回の選挙では、SLPPがアライアンスのコアの1つとなるのだろう、と理解しています。
一方、昨年11月の大統領選挙でUNP統一候補として立候補したサジット・プレマダーサ氏も、UNPから離れて、Samagi Jana Balavegaya (SJB) という政党の代表となっています。
UNPの前議員もこれに多く参加しており、旧UNP側もどのようなアライアンスを組んでくるのか、あれやこれやと準備しているのでしょう。
以上の二大政党(のようなグループ)のほかに、
– タミル人の民族主義政党 タミル国民連合(TNA)
– 共産主義政党でかつては武装闘争も展開した 人民解放戦線 (JVP)
といった小政党も一定の立場を築いているとされています。
タミルの TNA はタミル人が多い県では確勝、の政党、といえます。
そんな注目の選挙はまもなく、ですが、コロナ対策との兼ね合いもあり、与野党間で日程や方法の条件闘争?が繰り広げられています。
スリランカ人は政治の話が大好き。
「政治家はサイテー」と言いながら、政治の話でメシ何杯でも食える、ってな感じで、スリランカ人同士、嬉々として話し続けます。こうなるとシンハラ語になるので、何言ってるかわからんのですけど。。。
まあ、外国人は政治や選挙の話は避けたほうが無難だとは思うので、報道を追いながら盗み聞きしていこうかと思いますが、また選挙の時期など、いろいろとお伝えしていきたいと思います。
ストゥティ! (ありがとう!)
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