スリランカの経済 〜 コロナ危機による機会と現実 (4)

アーユーボワン。軟禁生活57日目。昨日から続きます。前話はこちら。

“Lanka Business Online (LBO)” での Jekhan Aruliah 氏 の投稿記事、

“COVID-19: out of chaos comes opportunity. But opportunity must be seized to become reality”

のご紹介、です。

高価値産業

スリランカで最も注目される高価値産業は情報技術(IT)。学生から見れば、高給、清潔、安全、エアコンが効いたオフィスの仕事であり、海外移住への近道でもある。IT産業は圧倒的に西部州に集中。

Work From Home で求められるリモート(在宅)勤務の技術的な課題は、高品質の製品やサービスを提供するためチームで働く人間的な課題よりも、はるかに小さい。

リモート勤務の成功、オフィスコスト削減、コロンボからの通勤に時間とお金を浪費する必要のないスタッフの雇用が可能な企業が成功を収める。

西部州・コロンボ以外の地方でも可能となる。

食品飲料

3月中旬、コロンボで外出禁止令が1日だけ解除された日、空の棚が待つ何時間もの長い行列を見て、多くの人がデリバリー・オンラインショッピングに頼る生活を知った。

それまで、新鮮な果物や野菜・肉類は、購入前に自分で見て、嗅いで、絞りたいと考えていた。

コロンボのデリバリー業者のうち多くは、ひどく古くなった果物や野菜を配達し、WhatsAppでの口コミ・悪評の拡大ですぐに罰を受けた(=退場させられた)。

それから数日の間に、多くの選択肢が登場した。市民は、少なくとも一つの業者だけでも実際に商品を届けてくれることを期待し、複数の業者に注文しなければならなかった。配達があまりにも遅い業者は、これまたWhatsAppを介して罰を受けることになった。

運営が悪ければ罰し、運営が良ければ賞賛することで、数週間のうちに、まともな品質のデリバリーが提供されるようになった。

北部州からでさえ、コロンボに農産物を運んでいる人がいた。
ジャフナのザ・ティンナイ・オーガニック・ファームは、新鮮な有機野菜、鶏肉、羊肉などを提供。ジャフナのFarmOは、農業も物流も経験もない起業家の会社だが、北部の農場で採れた果物や野菜をコロンボまで直接顧客に届けている。

新たなサービスは、自分たちのためだけにモノを手に入れるだけでなく、海外居住者がスリランカの家族に食料を届けたり、慈善団体が貧しい人々に配達をすることを可能にした。配達の遅れ、質の悪いサービスはWhatsApp経由で罰せられる。

我々はずっと、生鮮食品の選別に第三者を信用していなかった。
今では、「四流」の配達時間で「三流」の質の農産物を届けるような業者は、ソーシャルメディアによってすぐに罰を受ける。

我々は今、スーパーマーケットや中間業者を介さずに、生産者と国内消費者を結びつける、食品の効果的な配達システムを持つこととなった。

続きマス。

ストゥティ! (ありがとう!)

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