ニュースで知るスリランカ 〜 2020年6月13日

アーユーボワン!

文春砲って怖いですね。
気をつけよう。(何を???)

スリランカのコロナ関連ニュース

今朝の時点で、スリランカ国内の感染者 1,880人(前日比 3人増)、死者 11人(増減なし)。
一昨日・昨日と、感染増加者数は一桁。

そんななか、6月末から、学校を順次再開。

政府は、今年の宗教行事ペラヘラ(Peraheras)を、
一般市民の参加なしで実施するよう指示。

こちら、毎年 7〜8月ごろに盛大に開催される、
キャンディでのエサラ・ペラヘラ祭 のことと思われます。

スリランカのビジネスニュース

スリランカのリース業。

6月10日(水)夜、三輪自動車事業協会の会長が殺害された。
同会長は、前日、大統領に「リースマフィア」問題への
介入と解決を求める動画を投稿。
殺害現場は「リースマフィア」と呼ばれるリース会社の敷地内。

非正規のリース・貸金業者が、
三輪自動車(トゥクトゥク)の登記簿などを担保に
短期で資金を貸し出し、返済ができなくなると
力づくで回収している実態。
(次の記事を参照。)
殺害された会長は、借金をしていた会員の仲介に入っていたとのこと。

これを受け、大統領は警察に、
債務不履行を起こしたリース資産の押収を止めるように指示。

リース会社保有の資産は、
 借り手が名目上の費用( 1ルピーなど)で
 ローン総額を支払ったこととし、借り手に譲渡。
・リース会社が車両を容易に取り戻せる(押収できる)ことから、
 資産がなく、銀行による融資が難しい人にも、車両リースを出せる仕組み。

・債務不履行になると、リース会社が車両を差し押さえ、オークションに出す。
・借り手が車両を返却しない場合、
 「差押人」が車両を追跡、駐車したところで、
 別で保管している鍵を使い、車両を運転して取り戻す。
・警察には盗難車ではないことを通報。
・このように、契約の後半で資金を回収する仕組み。

大統領府は、この回収方法は違法、かつ、
 2020年 3月に出された政令(債務モラトリアムの一環として回収を6か月間停止するもの)にも反しているとし、
 大統領は、この慣行を継続してはならないと警察に指示。

・一方、正規のリース会社は、
 この事件は無認可貸金業者によるものとする声明を発表。
・預金の受取・貸出業は規制業種。
 無認可業者は法的には契約執行ができないため、
 暴力的手段による資金回収に。

Kida
Kida

スリランカでは「なぜこんなに車を持ってるのか」という疑問。
このリースが回答。
高い利子でカーリースを簡単に借りることができ、
中古車の価値は下がらないから、みんな買いたい。
ただし現金収入が途絶えると利子が重くてアウト。

リース会社も回収しなければいけないけれど、
与信なりの事前審査は整備が必要ですよね。
銀行の不良債権対応への提言記事もありましたが、
金融当局の指導・ルールが必要、との流れになるでしょう。

現状、現物取り返して売って回収、の方針かあ。

政府は、国連機関 農業開発国際基金(IFAD)による
1 億米ドル(約112億円)のプログラムによる農家 57,000戸への融資を、
30万ルピー(約 18万円)から50万ルピー(約 30万円)に引上げ。

民間バス事業者・保有者は、
バスの路線免許を担保とした資金調達を検討。

コロナ対策により、乗車可能な乗客数の制限。
 旅行者・移動者も減少、収入に打撃。
・2か月のロックダウンの影響で、バッテリー消耗など機材故障も頻発。

路線免許を担保に 30万ルピー(約18万円)の低金利ローンを組む
 との提案に、行政・州当局は同意。
・次は銀行と協議する必要。
 路線免許は国・州の運輸当局が発行、
 簡単に譲渡できるものではないため、
 これに銀行が融資可能か不明。
路線免許譲渡の難しさは、
 このセクターが大企業に集約されず、
 イノベーションが起きていない主な理由。


・公共バス業界の過剰な規制と質の低さから、
 人々は自動車やバイクの利用にシフトしている。

Kida
Kida

国内を我がもの顔で暴走する公共バス。。。
会社単位ではなく個人単位で、免許が利権。
所管も国だったり州だったり県だったり、で
調整が難しいというか不可、と断言する人も。

テクノロジーが活用されるべき交通分野で、
一向にその気配なし。
交通・渋滞・都市開発・環境・サービスと
多くに関わる重要分野なんだけど。

8月1日からの外国人観光客の入国に合わせ発表されていた、
100米ドルのビザ取得料について、
首相は、以前と同じ35米ドルに引き下げるべきと推奨。

首相は、ビザ料金は35ドルに据え置いたうえで、
残額、またはそれより低い金額を、
PCR検査や保健安全対策に別途請求できると発言。

スリランカの高齢者ケアサービス専門家であり、
大手ケアホームサービス企業 Western Health Care (Pvt) Ltd
の創設者・会長であるウィザナ博士は、
「スリランカは、コロナ危機への適切な対応により、
高齢者ケアと医療観光の分野で新たな展望」
と発表。

・スリランカの医療サービス提供における費用対効果の高さと、
 優れた医療施設は、外国人高齢者への大きな魅力。
・同社は 5億ルピー(約 3億円)以上をかけて
 Western Care Homes を建設。
 5階建て 140ユニットの個人用住居 と20 ラグジャリービラを備える。
・イギリスの研究所と提携したケアギバートレーニングセンターも併設予定。

Kida
Kida

日本人にはわかりづらいところはあるのですが、
インド・バングラデシュ・中東などの富裕層のなかには、
老後をスリランカで過ごしたい、との考えの人が一定数いるとのこと。

インド等々上記の国は、気候・生活環境が厳しすぎるそうで、
シンガポールやオーストラリアは遠くて高いけど、
スリランカが良いね、と。

これを念頭にコンドミニアムを営業しているディベロッパーもいます。

スリランカの研究機関、Pathfinder Foundation は、
世界で最もダイナミックな地域である
アジアへの輸出を増やすよう政府に要望する声明を発表。

・スリランカはコロナウイルス封込めに成功。
 今こそ、経済再生に焦点を当てるべき時。
・成長と雇用の進展には、早急に輸出による収益を追求する必要がある。
・輸出促進と海外直接投資に向けて努力しなければならず、
 現時点では成功していない。
 必要な対策は既にわかっており、これを効果的に実施すべき。
 貿易での協定・合意は不可欠な一部。

・世界経済の中心は、コロナ後の世界でさらに東へのシフト。
 現在、スリランカの輸出の50%以上はEUと米国向け。
 アジア向けに輸出・販売する必要がある。
・輸出バスケットはより多様化・複雑化する必要がある。

・貿易協定は、市場・投資・ノウハウへのアクセスを提供し、
 輸出市場と製品ミックス双方の多様化を促進。
中国・タイとの協定、インドとの協定拡大の
 交渉復活・加速が喫緊の優先事項。
 他のアジア諸国、特にASEAN・日本との
 協定も検討されるべき。
 シンガポールとの協定から得られる利益の最大化も目標。

インドでスリランカ産胡椒の需要が高まっているとの記事。

元記事がインド紙のため、安価なスリランカ産胡椒の流入により、
インド国内生産者保護に対策が必要、との内容ですが。

スリランカのポリティカルニュース

8月5日(水)の国会議員選挙で有権者は 1,620万人。
ガンパハ県が 178.5万人で最大、コロンボ県が 170万人。

大統領は、政府職員による行政怠慢・苦痛や不正となる権力行使
の申立てを、大統領事務局で受けるとして連絡先を発表。

Kida
Kida

役人・金融・国営企業を引き締める流れの発表が続いている気がします。
「規律・徳・法を遵守する社会」ですからね。

刑務所内での携帯電話発見 に続き、、、

犯罪捜査局(CID)は、ネゴンボ刑務所内にて、
一部囚人が電子レンジや冷蔵庫を使用していたと明らかに。

人生にはムダも必要、な情報(今日のムダ)

鬼。

ストゥティ! (ありがとう!)

コメント

タイトルとURLをコピーしました