経済ニュースで知るスリランカ 〜 2021年5月12日

アーユーボワン!

コロンボを上空から。
長らく乗ってないねぇ、飛行機、。。。

スリランカのコロナ関連ニュース

今朝の時点で、スリランカ国内の
感染者131,098人(前日比2,568人増)、
死者 850 人(前日比 23人増)。

保健省は、国外から到着した入国者
全員に14日間の隔離検疫を義務付け。
検疫指定のホテル、検疫センター、
「レベル1」認定ホテルのいずれか。

Kida
Kida

これまでのガイドライン
との比較だと

・ワクチン接種者
・国内在住者
が隔離なし、または
短い隔離期間だった
ものを14日に戻す、
ということ???

【参考】
2021年3月19日のニュース

詳細は関係当局などに
ご確認ください!

酒屋は午後6:00で閉店ガラガラッ!

ナマル・ラージャパクサ青年・
スポーツ大臣は、コロナワクチンの
予防接種向けのデジタルIDカードを
全国民に発行する予定だと述べた。
デジタルIDカードには、
ワクチン予防接種関連情報
(接種日、場所、種類、2回目接種の
関連情報など)を記録。

スリランカのビジネスニュース

5月11日(火)短期国債オークション実施。
470億ルピー(約 282億円)を募集、
210億ルピー(約126億円)が落札。
募集額の過半が落札されず、
5週ぶりの低水準に。

<利回り>
3か月もの:5.12%
6か月もの:5.14%
12か月もの:5.18%

政府は、第二次連結道路投資計画に
アジア開発銀行(ADB)の融資による
2億米ドルの資金調達を承認。

政府とADBは、同計画の実施に
9億米ドルの融資契約を締結済で、
そのうちの3回目の資金取得として
2億米ドルを受け取るもの。
東部州、北部州、ウバ州、西部州の
地方農村へのアクセス道路3,400km
の改修・整備を計画。

大統領は、「気候変動への持続可能な
解決策を持つグリーンなスリランカの
創造」大統領タスクフォースを任命。
バシル・ラージャパクサ氏が議長。

・大統領は政策声明「繁栄と輝きの展望」の公約で、生物多様性、肥料の使用、土地、大気、廃棄物処理、産業、再エネ、居住地と都市化、環境教育などの課題を克服すると強調。
現在、化学肥料や除草剤、殺虫剤などの入手に国の資金が大量に投入されている一方、国民は汚染された川や湖、土壌汚染により健康状態が悪化。無害な食品の入手も困難を増す。
・大統領タスクフォースは、外貨節約、環境に優しい社会経済モデルの達成などを目的とする。
 環境保護関連の諸問題に取り組むほか、化学肥料や農薬、除草剤に代わり有機肥料を使用する有機農業移行へのロードマップを作成する。
・大統領は「経済復興・貧困撲滅タスクフォース」や「村との対話による地方開発タスクフォース」と連携するよう指示。

Kida
Kida

次のタスクフォース。
農薬と肥料が主戦場
ですかね。

中央銀行が 4月30日(金)に発表した
「2020年年次報告書」において、
国営石油エネルギー企業
Ceylon Petroleum Corporation (CPC) 
218億ルピー(約131億円)の為替差損を
被っていることが明らかに。
【参考】2021年5月1日のニュース

・コロナ危機によるロックダウンで世界的に原油価格が下落し、CPCは339億ルピー(約203億円)の営業利益を計上していたが、CPCは外貨取引の影響が大きく、ルピー安による為替差損が発生。
・CPCは最終的に、24億ルピー(約14億円)の税引前利益を計上(前年は118億ルピー(約71億円)の損失)。
CPCの金融機関からの借入金は、2020年末時点で、前年から741億ルピー(約445億円)増の 3,818億ルピー(約2,291億円)にのぼり、GDPの2.5%を占める。大部分が外貨建であり、紙幣増刷政策に伴うルピー安によって為替差損を被る構造。

5月11日(火)、
大手ディベロッパー Prime グループの
Prime Lands Residencies (Pvt) Ltd は
新規株式公開(IPO)を実施。
上限を超える申し込みが受け終了。
計19.5億ルピー(約11.7億円)を調達。
【参考】2021年4月25日のニュース

マレーシアの情報通信企業
Axiata Group Bhd は、
同社のデジタル分析とAI部門である
Axiata Digital Advertising Sdn Bhd

(ADA)ソフトバンク株式会社
6,000万米ドルを出資すると発表。
ADAはこの資金を、南アジアと
東南アジアでの事業拡大に活用する。

Axiata Group Bhd は、
スリランカ情報通信大手 
Dialog Axiata PLC の
株式の8割超を保有する親会社。

・ソフトバンクは新株を通じてADA を23%を所有、ADA の価値は2.6億米ドルとなる。
・ADA には 2018年に、住友商事が 2,000万米ドルを投資している。ソフトバンクの出資後、住友商事が保有するADAの株式は13.46%に、Axiataグループのデジタル事業体 Axiata Digital Services Sdn Bhd が63.47%を保有。
・Axiata Digital Services Sdn Bhd は三井物産が少数株主となっている。

Kida
Kida

スリランカ大手通信企業
の親会社に
ソフトバンクが出資。
資金を「南アジアでの
事業拡大に」使う、
とあり、間接的に
スリランカにもなんか
くるじゃろうか。
インドじゃろうなぁ。

スリランカ経済の課題として、
低投資効率、低生産性、中所得の罠

知識集約型産業への移行を説く寄稿。

・経済の投資効率や資本収益率は、GDP成長率に対する投資額の比率を示す「限界資本係数(ICOR)」にて測定が可能。ICORが高いほど投資効率は低く、ICORが低いほど投資効率が高い。
 スリランカのICORは、2011年の2.99から2019年の5.57まで継続的に上昇。2011年に1ルピーの追加生産に2.99ルピーの投資が必要だったのに対し、2019年には5.57ルピーの投資が必要だったことを示す。スリランカ経済の資本利用効率の低下を意味。
・低投資効率の主な要因は、高速道路など一部の主要インフラプロジェクトの収益率がすぐには生産増に結びつかないことが挙げられる。また、汚職など行政コストの上昇も投資効率を低下させている。

国内総資本形成(Gross Domestic Capital Formation:GDCF)の大部分は、建設や輸送機器などの低生産性セクターに配分されている。2020年のGDCFのうち、建設部門が43%、輸送機器が14%を占める。
 外国直接投資(FDI)も同様。2020年のFDI流入額のうち、住宅、不動産開発、店舗オフィス、ホテル・レストランが50%近くを占める。2020年のFDIは▲42%の6.87億米ドルとなったが、その質の悪さを示す。
対照的に、急成長している国は知識投入型の生産プロセスに多く投資し、生産効率を向上させている。研究開発(R&D)投資は、知識集約型製品のイノベーション、知識主導型経済への移行に不可欠。

・スリランカは1998年に低所得国から中所得国へ移行。1980〜90年代に低賃金により、アパレル産業などの労働集約型で低技術の製造業の競争力が高まった。その結果、輸出額が増加、2000年頃まで経済成長を押し上げる大きな原動力となった。
 その後、低付加価値・低技術産業への依存が続き、中所得国の罠に陥り経済成長は息切れ。2001年以降、投資効率の大幅な悪化が明らかになる。建設業など低知識産業への投資の集中が経済成長の鈍化をもたらした。
・コロナ危機前の2013〜19年のGDP成長率(年平均)は3.9%。投資効率の低下が大きく影響し、コロナ危機だけがスリランカの成長鈍化の原因ではない。

・2009年の内戦終結以降、主要インフラプロジェクトでは海外資本市場からの商業レートでの多額の借入金により資金を調達。投資効率が悪いプロジェクトであり、生産量や輸出収益を生み出せておらず、政府は満期を迎えた債務返済の深刻な問題に直面。
・債務返済総額が政府収入を大きく上回り、2020年には利払いだけで歳入の72%を占める。対外債務支払いは国の輸出収入の 1/3を占め、国際収支が非常に脆弱。
安価な労働力と低い技術に依存した旧式の製造業では、GDP成長の加速には不十分。労働力と資本を生産的に利用する必要があり、そのためには創造性と革新性が決定的に重要。企業は研究開発に投資し、輸入技術と外国資本を利用した外国製品の単なる組立てではなく、知識ベース経済により技術やイノベーション主導の成長を実現し、自社の高技術製品を開発する必要がある。

Kida
Kida

過去の成長の要因と
中所得国の罠、
低賃金低技術への依存、
生産性と効率性の低さ、
などの歴史と現状が
わかりやすいです。

不動産やらホテルなんか
の建設ばっか入れたって
アカンのよ、と。
「質の悪い」投資かぁ。

今後は知識集約型、
高技術、高付加価値に、
との点はわかるので、
具体的な産業や商材を
あげてくれると、、、
と思いますが、
誰もわからんのか。。。

この論点でいくと、
今の「輸入代替」とか
アカンやん。。。

人生にはムダも必要、な情報(今日のムダ)

しゃあない、これは間違える。。。

ストゥティ! (ありがとう!)

コメント

タイトルとURLをコピーしました