経済ニュースで知るスリランカ 〜 2021年4月23日

アーユーボワン!

今日のコロンボ、夜明け前から
ずっと雨が降りっぱなし。

となると、、、
毎度の大渋滞。雨=渋滞、よ。

スリランカのコロナ関連ニュース

今朝の時点で、スリランカ国内の
感染者 98,722人(前日比 672人増)、
死者 634人(前日比 4人増)。

フェルナンドプル・コロナウィルス
予防担当大臣は、重篤な症状を訴える
若年層のコロナウィルス感染患者が
増加しており、国立病院では集中治療室
(ICU)が満床に近づいており、
増やす対策を取っていると述べた。

スリランカのビジネスニュース

為替。

政府は世界銀行と2本の融資契約を締結。

キャンディ市内のグッドシェッド・
ターミナルを近代化する
「キャンディ・マルチモーダル交通
ターミナル開発プロジェクト」に、
世界銀行は6,933万米ドルを融資。
同ターミナルでの鉄道、バス、
トゥクトゥク、歩行者がそれぞれ
利用可能なターミナルとなり、
安全かつ効率的な交通手段を提供。
【参考】2020年9月6日のニュース

中央丘陵地帯のマハウェリ川上流での
ダムや灌漑施設の改善及び流域保全に、
世界銀行は6,953万米ドルを融資。
世界銀行は、スリランカの自然と人工の
両方の水資源に恵まれ、流域保護は
気候変動への適応と国民への気候変動の
リスクの軽減に役立つと述べた。
35.6万世帯の農家、16.5万haの農地に貢献。

コロナ危機により、
スリランカ発着の輸送運賃が高騰。
輸入規制によってコンテナ不足にも直面。
輸出入業者は高い運賃を払い、
輸送能力のボトルネックと戦っている。

・運送業界団体トップによれば、コロンボからの運賃は、ヨーロッパ、中国向けが200%以上、アメリカ向けが150%以上、シンガポール向けが100%以上上昇。コロナ危機による混乱で船の稼働率が低下し、急激に運賃が上昇した。
・物流チェーン全体で遅延や混雑が発生し、荷主にコストになっている。港湾の渋滞により、海上輸送よりも港湾近辺での待機に時間がかかっている。世界の船舶数が増えたわけではなく、多くの船舶が予定外に動き、遅延と混乱がキャパシティの問題を引き起こしている。
・海上貨物市場の現在の変動は2021年を通して続くと見られ、荷主はコンテナ輸送のニューノーマルに適応が必要。

・世界的に空コンテナの入手が困難。食品用や冷蔵コンテナ、40ftや20ftの各サイズなど、特定コンテナの準備は難しい。輸出先での混雑から船舶がアジアに戻る日程が遅れ、アジアでのコンテナ不足の原因に。
スリランカの輸出業者もコンテナ入手が困難な状況。輸入規制から輸入量が減少、コンテナ入手に直接の影響。一般的にスリランカでは、輸入が輸出を上回るためコンテナが多かったが、現在は逆に。
コロンボ港では昨年、貨物の混雑が発生、コロンボ港の利用を避ける船舶が増えた。多くは戻ってきたが、まだコロンボを迂回する船舶もある。
・新たな海運船会社の誘致、コロンボをハブとして利用する船会社の誘致、迅速な通関手続きなどが必要。輸入規制の見直しも重要。

Kida
Kida

スリランカ発コンテナの
状況がわかる記事。
運賃高騰に加え、輸入規制で
コンテナ確保にも支障。

大統領は、近い将来に
化学肥料の輸入を禁止すると発表。

大統領は、輸入に年間4億米ドルを費やす
化学肥料の使用は収穫量を増加させるが、
河川水資源の汚染や腎臓病の誘発など
社会コストが上回ると述べた。

学校卒業後も雇用がない失業者が
大統領府前で雇用を求めるデモを開催。
これを排除しようとした警察と衝突。

野党 UNP のウィクラマシンハ前首相は、
コロンボ・ポートシティ法案に
必要な修正を加えるため、
幅広い議論を政府に求めた。

【前首相の発言】
・ポートシティ・プロジェクトが国の利益に貢献し、適切な投資を誘致するために、法案を幅広く議論することが有益。法案は憲法を遵守する必要があり、透明性と説明責任が成功の鍵。
前政権ではポートシティを国の経済成長の特効薬とは考えておらず、2040年までにGDPの6%増に貢献すると見ていた。前政権では、南アジア地域への金融、保険、海運サービスの提供に特化した金融都市と考えていた。
・コロナ対策に多くの国が何兆米ドルもの資金を投入しており、投資市場は大きく変化している。
・政府はすべての関係者と幅広い協議を行うべき。

ポートシティの成功は
優れたガバナンスシステムの
提供にかかっているとの寄稿。

・中国では1970年代、何千人もの若者が命がけで香港に渡っていた。鄧小平は彼らを取り締まるのではなく、なぜ香港に渡るのか理解しようとした。香港には明らかに中国本土よりも優れた経済的チャンスがあった。
・鄧小平はアジア経済の急速な発展、特にシンガポールの近代化に感銘を受け、なぜ実現できたかを考えた。
 答えは、良いルール、良いインセンティブ、良い経済統治システムを持っていたこと。鄧小平は、市場が経済活動を調整、私有財産を保護、外国からの直接投資を可能にする改革により、中国を「再起動」させる必要があると考え、深圳を統治特区に指定し、開放的な新経済システムを導入した。
 その結果、この40年間で深圳は3万人に満たない漁師町から中国で3番目に大きい急成長都市に生まれ変わった。人口は1,200万人超、経済規模は3,660億米ドル(2018年)でスリランカの4倍。

この鄧小平の問題は今のスリランカの問題。スリランカからの移民やビジネス環境は当時の中国ほど悪くはないが、1977年に始まった市場改革は停滞。中国同様「スリランカ本土」でも、既存システムから利益を得る旧態依然のエリートが、現状維持にロビー活動を行い、この15年間、経済成長に必要な改革はほとんど進んでいない。
スリランカは法制度で世界で最も劣る国の一つ。契約履行において、世界銀行の「ビジネスのしやすさランキング」は190か国中164位。外国人投資家が資本を投下しやすい国を好むのは当然。

・これがポートシティの論理。ガバナンスの悪さが成長の妨げになる一方、ガバナンス向上の大規模な改革は非常に困難。ガバナンス特区を構築し、国内他地域に存在する問題を克服する新しいシステムを採用する考え。特区は事前承認や迅速な裁判制度を備えた「ワン・ストップ・ショップ」を運営、ビジネスを容易にし、外国投資の誘致を期待。
・特区はスリランカで新しいものではないが、国内に数十ある輸出向け製造業の自由貿易区とは違い、ポートシティは国際事業者が運営する最初の特区で、ホワイトカラーや金融サービスに焦点を当てる。
ポートシティの成功、国に重要かどうかは、優れたガバナンスシステムの提供にかかっている。投資家に大きな経済的自由を保証し、明確で予測可能な法律と前例に基づいた決定を行う効率的な法制度が必要。これらは香港やシンガポールなどの小都市を繁栄させた重要な特徴。法の支配の適用と優先が重要。
・外国人投資家、熟練人材、ノウハウ普及、政策実験のラボの役割を果たす、より良いガバナンス区域となり、成功すればポートシティが経済チャンスを国内に見せ、ポジティブな波及効果と改革が広がる。

このプロジェクト自体がスリランカのガバナンスの失敗を認めている。後進国のイデオロギー、政治的日和見主義、既得権益、国の能力不足などにより、成長志向の重要な改革を妨げている。スリランカの経済機会拡大にはこうした改革が必要。

Kida
Kida

税制優遇や金融の議論が多い
ポートシティ法案ですが、
ガバナンス特区とその有効性を
示すもの、との整理は重要。

「国際事業者が運営」って
書いちゃってるな。。。

スリランカのポリティカルニュース

国会でもみ合い。武闘派やな。。。

中国の魏鳳和 国務委員兼国防大臣は、
来週4月27日(火)〜29日(木)に
スリランカを訪問予定。
大統領、首相他政府高官と会談を予定。

ナマル・ラージャパクサ青年・
スポーツ大臣を、スリランカ中国
友好議員連盟の新会長に選出。

人生にはムダも必要、な情報(今日のムダ)

さっぱりしてるなー。

ストゥティ! (ありがとう!)

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