経済ニュースで知るスリランカ 〜 2020年8月4日

アーユーボワン!

ココイチがカレーの本場インドでオープン。
カレーは日本から輸入、だそう。シュール。

本場、とはいえ、カレーとしては別モンだし。

スリランカのコロナ関連ニュース

今朝の時点で、スリランカ国内の感染者 2,828人(前日比 5人増)、死者 11人(増減なし)。

スリランカでのPCR検査実施数が 16.2万回を突破。

スリランカのビジネスニュース

大統領は、コロンボ・ハンバントータ・
ジャフナ・トリンコマリー を
「4つの多次元商業都市」として開発、
2つの主要な港湾と空港を結ぶ C字型の経済回廊を構築し、
国際市場で競争できる国を作ると述べた。

Kida
Kida

新しい開発構想?、でた。
あとは中身よ、中身。。。

信用格付け企業 ICRA Lanka Ltd がレポートを発表。
安定した政策の枠組みと復興への戦略が
2020年の下半期に最重要であり、
中央銀行の金融緩和により
第3・第4四半期の経済成長はより強くなると予測。

安定した政策の枠組みと復興への戦略が、全経済の安定に最も重要。第3四半期と第4四半期の経済成長率は、より良いパフォーマンスを記録すると予想。
・中央銀行が緩和的な金融政策を維持し、現在の低金利環境が2020年下半期を通じて継続すると予想。
・政府は、債務の一部をロールオーバーするか、交渉中または実施中の二国間協定を通じて、外貨債務を満たす可能性が高い。大きな課題は、今年10月に満期となる 10億米ドルの国際ソブリン債の返済。
・年末に向けて失業率が上昇すると予想され、賃金の伸びは引き続き低下傾向。
輸入が回復すれば、年末までに 1米ドル = 187ルピー 近くまで、またはさらに下落する可能性。
・産業活動の先行指標である電力・セメントの消費、港湾サービス取扱量は、前年同期からかなりの減少。2020年 第2四半期は余剰を抱えている可能性。
 2020年GDP成長率は、第1四半期 0.2%、第2四半期 ▲6.9%を予想。

農業省は、インドとミャンマーからの
ターメリック(ウコン)の輸入停止を決定。
農業省関係者は、国内農家にターメリック(ウコン)栽培を奨励。

中国の支援を受けて金融のハブ構築を進める
コロンボ・ポートシティは、
インド・グジャラートで計画中の
「GIFTシティ(Gujarat International Finance Tec-City)」
競争相手になる、とインド紙が報道。

・ CHECポートシティ・コロンボ社 幹部は、
「間違いなくビジネスチャンス。移転を検討している、洗練された商業と貿易に慣れた香港企業の要望に、我々がどれだけ早く適応できるかにかかっている。」と話す。
インド・Economic Times 紙によれば、8月5日の国会議員選挙後の新政府が、プロジェクトの承認プロセス緩和法案を可決する可能性が高い。
 先のCHEC社幹部は、特にインドの投資家は中国のプロジェクトとの「認識」に惑わされているが、購入するのはスリランカのリースだと明言。
・金融ハブとして熱気を得られれば、インド・GIFTシティ との競争となるであろう。

コロンボ港東コンテナ・ターミナル(ECT)の開発に、
世界最大のコンテナ船会社 Maersk グループ が関心。

・コロンボ港は南アジア海上輸送ビジネスの新星だが、緊急に能力強化が必要。
 スリランカ政府は、ECT共同開発のため、日本政府およびインド政府とMoUに署名。
・インドの港湾オペレーター・Adani グループ がECTプロジェクト買収を進めるのではないかとの憶測。

Maersk グループは、世界シェア約20%を持つ最大のコンテナ船会社で、世界各地で70以上のコンテナ港を運営。
 コロンボ港に長く関心を有し、John Keells Holdings (JKH) PLC とともに コロンボ港南アジアゲートウェイ・ターミナル(SAGT)の開発と成長を支援。ECTの開発・運営に関心。

・コロンボ港は年間 730万TEUのコンテナを取り扱っているが、現在の容量の限界。ECTは250万TEU 以上の容量を拡大でき、最大規模のコンテナ船が利用可能な水深を提供可能。
・コロンボ港は、シンガポール港(3,700万コンテナ/年)やドバイ港(1,500万コンテナ/年)と南アジア海上輸送ビジネスで競合。

コロンボ港ECTでの労働組合の問題について、
トリンコマリー港開発失敗の歴史を振り返り、
内向きの失敗を繰り返してはならないとする寄稿。

・トリンコマリーは最高の天然港だが、海運拠点としては死んでいる。
 1960年代の極端な民族主義者たちが、アジア No.1 の「エネルギーハブ」となる可能性があるこの場所を殺してしまった。石油化学産業と港湾の国有化により、技術と資本を有する多国籍企業がスリランカを離れ、空っぽの石油タンク群をトリンコマリー港周辺のジャングルに72年間放置することに。

・この結果、アジアのエネルギーハブは、当時成長していたシンガポールに誕生。スリランカからの撤退を求められた多国籍企業は、故リー・クアン・ユー氏の招きで、シンガポールでのエネルギーインフラ整備に数十億米ドルを投じた。このエネルギーハブ開発により、シンガポールが東南アジアの海運ハブとなり、世界一の燃料バンカーサプライヤーとなった。
・シンガポール政府は海運・物流の地主(ランドロード)モデルを開発、現在は多国籍企業と提携して物流ターミナルを管理・開発。国際プレーヤーに経済を開放、富と雇用を創出、技術を導入し、シンガポールを近代的な海運・金融・観光の中心地へと変貌させ、成功を収めている。

海運・物流はグローバルビジネス。国の立地だけで繁栄することはできない。
 スリランカはその典型的な例。誤った政治判断と保護主義のために、世界の海運の中心地にできなかった。内向きの政策により、顧客や投資家をスリランカから追い出し、競争相手に何倍も先を越された。

・海運ハブは、有利な場所にあるだけでは成り立たない。ドバイが典型例で、主要な輸送ルートにはない。
・必要なのは古いナショナリズムではなく、シンガポールとドバイの港湾・海運から学ぶことで、グローバルな巨人とのパートナーシップ。

インドはスリランカに最重要の地域貨物供給源。インドは世界第5位の経済大国であり、2050年までに第3位になると予想。コロンボ港がインドの荷主や政府に評価されなければ、他のインドの港や地域の積替えハブにとって代わられる。
・スリランカは中国や国内企業と手を組み、ターミナルの大部分を運営。正しい相手だったかは議論の余地があるが、これら企業とのパートナーシップは正しい決定。
 しかし今、インドがパートナーになることに抵抗し、インドと日本に対するナショナリズムを持ち込むことは、インドがコンテナの70%を供給、日本はコロンボにサービスを提供する世界最大級の商船団の一つを持っており、驚くべきこと。

・スリランカは、筆者がいつも「ムンバイよりも小さい」と呼ぶ極めて小さな市場であり、アマゾンのオーナーの収入よりも小さい。
 もしスリランカが、国際的なパートナーと組んでグローバル・バリューチェーンやグローバル市場にアクセスしなければ、一握りの既得権益層を守って、真の発展と繁栄への道を断ち切るだけ。残るのは、何十年も前からと同じで、国民間の混乱・分裂・不満のみ。シンガポールやドバイが国民1人あたり 6万米ドルの経済を達成している一方、なぜ4,000米ドルの経済なのか?
・コロンボ港問題で労働組合の戯言に耳を傾け、極端な内向きのナショナリズムで政治的決定が下された場合、今後数十年間でコロンボ港はビジネスを失い、自らを殺す大きな危険にさらされている。
 インド洋で最も立地の良い場所がスリランカであるのに、トリンコマリー港の失敗により島の東西にシンガポールとドバイのメガハブ開発をもたらした。これと同じ失敗を招くことになる。

Kida
Kida

だいぶ長く和訳引用しましたが、、、
コロンボ港関連記事を 2本。
トリンコマリー港の「失敗の歴史」と
シンガポールの「成功の歴史」から、
内向きではなく開放を、と。
立地は最高なのに負けた要因を糾弾。


港湾ハブだけではなく、
経済・貿易にも同じことが言えるはずで、
今の輸入制限が一時的な外貨流出対策
であることを祈ります。
外資の実力企業をどう誘致するか、
に注力するのが本筋ではないかと。

物流ロジスティクス大手 Expolanka Holdings PLC は、
“3PL”(サードパーティ・ロジスティクス)部門において、
キャッシュフローを生かす柔軟な物流サービスを提供。

・製造・小売・貿易の各企業は、予測不可能なビジネスのピークや谷間でのサプライチェーンのコントロールで、大きな課題に直面。これらの課題は、そのVUCA(変動性・確実性・複雑性・曖昧性)の性質上、今後もあり続けると予測。
 柔軟な料金モデルにより、物流需要と供給をマッチングさせて課題解決をサポート。
・FMCG(日用消費財)・製薬・アパレル・ハイテクなどの多業種で食品グレード基準、湿度・温度管理などの様々なコンプライアンス要件を遵守。
・また、スピード・規模・正確性の提供のためテクノロジー活用に焦点を当て、国内最高水準の倉庫管理基準を維持。

IT・ソフトウエア開発大手 WSO2 社が創業 15周年。

・同社はわずか10人の従業員からスタート。
 現在、スリランカ・アメリカ・イギリス・ドイツ・ブラジル・オーストラリアに650人以上の従業員を擁する。
・現在ではスリランカIT産業は大きく成長しているが、創業の2005年当時は、スリランカは主に労働力の外注市場であり、ソフトウェア開発やクリエイターの国ではないと見られていた。
・現在、銀行・金融、ヘルスケア、輸送、物流、ホスピタリティ、電子商取引・小売など、70か国500社以上の顧客を抱える。
 主なグローバル顧客には、Wells Fargo、AT&T、Verizon、Cisco、eBay、Expedia、Motorola、日産、ホンダなどを含む。

スリランカのポリティカルニュース

大統領は、国会議員選挙後の新国会を
8月20日に開会するとの公報を発布。

国会議員選挙を争う UNP の事務所が襲撃された。
被害にあったのはコロンボ 5 のタイタス・ペレラ候補の事務所。
正体不明のグループに襲撃され、事務所住人が暴行を受けたという。
事務所は破損、2名が負傷・入院。

ロイターが、国会議員選挙の見通しを報道。

「大統領は、対立が続く政治状況のなか、
大統領の権限の制限が経済成長政策実施の妨げとなっており、
より強固な権力を確保したいと考えている」と報じた。

コロンボ市内ウェリカダ刑務所で、
麻薬と携帯電話SIMカードを入れた袋を
首につけて侵入した猫を発見・確保。

翌日、この猫は、収容されていた部屋から脱走。

Kida
Kida

この前は鷲、今回は猫。
国際メディアでも広く、
微笑ましく報じられていますが、
ええんか、これで。。。

人生にはムダも必要、な情報(今日のムダ)

郷土の誇り、川藤先生。。。
小学生のころ、唯一の福井出身のプロ野球選手やった。

ストゥティ! (ありがとう!)

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