経済ニュースで知るスリランカ 〜 2020年12月22日

アーユーボワン!

昨晩の木星と土星の大接近、
スリランカでもニュースになっています。

こちら↓で「大接近があるよ」と発表した
「アーサー・クラーク研究所」
「2001年宇宙の旅」などの代表作を残した
SF作家の「ビッグスリー」の一人、
アーサー・C・クラークの支援により
スリランカに設立されました。

同氏は1956年からスリランカに住み、
2008年にスリランカで亡くなりました。
コロンボの墓地に埋葬されています。

スリランカのコロナ関連ニュース

今朝の時点で、スリランカ国内の
感染者 
37,631人(前日比 370人増)、
死者 176人(増減なし)。

ペイリス教育大臣は、西部州を除き、
年明け1月11日から全国で学校を
再開すると述べた。

西部州を除く地域では、
11月23日に6〜13年生の教育を再開済、
1月11日からは1〜5年生も再開。

スリランカのビジネスニュース

フェルナンドプル・
コロナウィルス予防担当大臣は
コロンボ・バンダラナイケ空港を訪問、
コロナウィルス感染対策を確認。
空港当局に、到着した乗客の空港での
手続きを2時間以内に完了するよう指示。

12月26日からスリランカ国籍者は、
政府の承認を得ずとも商用便等で
スリランカへの渡航が可能に。
到着後、指定ホテルでの検疫を
厳守することが条件。

12月26日(土)からの国境再開と
ロシアからの観光客受入れについて、
ロシア旅行会社は、渡航時の手続きや
公式保健ガイドラインなどが政府から
公表されていないとして、懸念を表明。

・パイロット案件としてのロシアからの観光客の受入れは、ウィーラトゥンガ元駐ロシア・スリランカ大使が推進。情報筋によると同元大使は、12月〜1月にロシア・ウクライナ・カザフスタンからのチャーター便 38便を手配。
・カザフスタンの大手旅行会社は、「政府の明確な保証がなければ観光客はツアーパッケージの購入には消極的」と述べ、政府の明確な保証を要求している。
【参考】9月25日のニュース

Kida
Kida

観光客受入れ再開のニュースが
続々と。今週土曜から、だもの。
しかし、、、さすがというか、
決まってない点が多そう。
最初に来る人たち、
いろいろあるでしょうねぇ。。。
ロシア・ウクライナ・
カザフスタンからだけで
チャーター38機。
人気なんだなぁ、と実感。

全国消費者物価指数
(NCPI、2013年=100)の
2020年11月の総合インフレ率は、
前月の 5.5% から 5.2% に低下。
前年同月の基準値が高かったことによる。

食料品インフレ率が
前月の 10.6% から 9.4% に減少、
非食料品インフレ率が
前月の 1.5% から 1.7% に上昇。

財務省は声明で、国外労働者による
スリランカ国内への送金にあたり、
1米ドルあたり 2ルピー(約1.2円)を
政府が上乗せする特別レートを
導入すると発表。

スリランカ港湾当局(SLPA)の労働組合は、
現政権とインド政府の間で、コロンボ港
東コンテナ・ターミナル(ECT)の
運営管理権をインド企業が持つことを
可能とする協議が進んでいると反発。

物流教育機関 Shippers’ Academy Colombo
トップへの港湾・海運事情のインタビュー。

【同トップの発言】
・コロンボ港へのコロナ危機の影響は、第一波では積替量や入港船数に減少はあったが、ターミナルの労働力に問題はなかった。
 しかし、第二波では自宅検疫や港湾近辺でのロックダウンにより、ターミナル労働者の半数近くが勤務できなくなった。
・コロンボ港の運用は、1日平均12~15隻、月間約65万TEUに対処。機械オペレーターとターミナル内ドライバーの不足により、貨物の荷降し・積込みに遅れ。1~2日の待ち時間が5日にもなり、コロンボ港に寄港せずに航路を変更した船会社もある。
・輸出入者はサプライチェーンに影響を与える大問題に直面し続けている。出荷スペースと空コンテナの不足、運賃上昇、定期船の欠航・通過など。
 また、製造原材料の輸入品や中間財のスリランカ到着は4~6週間の遅れ。原材料不足により生産ラインが停止するケースあり。
供給減により輸送需要が増加しており、運賃が大幅に増加。仕向け地によっては200~500%増。当初の価格増は致し方なかったが、最近は運賃のさらなる引上げのために、容量を減らしたり空船を増やしたりなど、意図的な試みが行われている。

・東コンテナ・ターミナル(ECT)が利用可能であれば、コロンボ港の混雑は間違いなく緩和されていた。その場しのぎの対応と政治が、コロンボ港の拡大可能性を阻んできた。シンガポール港の混雑などから、ECTが機能していれば積替出荷量の10%以上の成長が可能だったと考える。
・コロンボ港がハブの地位を得たいのであれば、世界の他のターミナルと同様、官民パートナーシップ(PPP)での運用が必要。港湾は単独では運営できず、ターミナル運営者・船会社・貨物所有者・政府や金融機関などの投資家のネットワークが必要。成功している海運ハブはグローバルに競争している。
スリランカ港湾当局(SLPA)の構造を全面的に見直す必要がある。内向きや保護主義、ナショナリズムを前面に出しても、透明性・効率性・競争力を確保した国際港湾の運営はできない。
・ハンバントータ港や他の地域の港も、遅かれ早かれコロンボ港の競争相手になる。改革なしに立地条件だけを強みにしていては、ハブ港としてのコロンボ港は終焉を見ることになる。

Kida
Kida

コロナ危機で何が起こっているか、
コロンボ港の現状など、
わかりやすく答えています。

「戦略的立地だけでは未来がない」
の回答はこの方の危機感を如実に。
これ、国営企業を中心に
スリランカの企業に言えて、
「競争相手は世界」
を認識しないと厳しいなあと。

政府は、電力規制当局
The Public Utilities Commission of 
Sri Lanka (PUCSL) の権限を縮小する
新法を司法長官の助言を得て作成する
ことを承認。
新規電力開発の内閣による決定を可能と
することで、PUCSLの権限を制限する。

PUCSL労働組合は反発している。

2020年10月の紅茶生産量は、
前年同月比10.3%増の 2,340万kg。
2020年 1〜10月の累計生産量は、
前年同期比 10.3%減の 2.24億kg。

IT/AI 企業、Veracity AI 社の子会社
Spectrify AI 社は、紅茶やスパイスの
生産工程で活用できるAI技術として、
衛星画像を通じた土地分析による
育成状況の把握、カメラ付きスマート
デバイスによる病害虫識別などを提供。
【参考】7月26日のニュース

スリランカのポリティカルニュース

ランブクウェラ・マスメディア情報大臣は、
全SNSユーザーの登録を計画していると
報道された点について声明を発表。

「本来の意味が誤って伝わっているが、
政府の意図はSNSユーザーの登録ではなく、
外国のデジタル事業者の登録。
これらデジタル多国籍企業がデータの
植民地化によって国内企業のビジネスを
侵食しているため」と釈明。

人生にはムダも必要、な情報(今日のムダ)

お化粧というか粉飾というか
テクノロジーというか。

ストゥティ! (ありがとう!)

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