経済ニュースで知るスリランカ 〜 2021年12月7日

アーユーボワン!

日本って寒いですねぇ。。。
でもでもだけど、エンジョイ中で更新頻度が。。。

スリランカのコロナ関連ニュース

今朝時点、スリランカ国内の
感染者568,423人(前々日比 2,227人増)
死者:14,484人(前々々日比 65人増)

スリランカのビジネスニュース

大統領はインド洋会議(IOC)で演説。
コロナ危機で壊滅的な影響を受けた経済の再生に、インド洋地域内外のすべての人々が協力する必要があると強調。
特に発展途上国への影響が大きく、豊かな国から発展途上国への支援が経済回復に必須だと述べた。

政府がインドと交渉中の資金支援は、総額14億米ドルの通貨スワップ。
【参考】2021年12月4日のニュース

大統領は、「グリーン農業運営センター」の設立を決定。
肥料などグリーン農業への方策を体系的かつ持続的に実行する目的。

公式データによると、
2021年10月末の総公的準備高は22.6億米ドル。前月末の25.8億米ドルから減少。

関係者によると、辞任を申し出たスリランカ投資委員会(BOI)の幹部に対し、
大統領は書面で、辞任は受け入れず、引き続き彼らへの信頼を伝えた。
【参考】2021年12月4日のニュース

Kida
Kida

政治任用で国や国営企業に送り込まれた民間出身者へのサポートがちょっと足りないんでしょうねぇ。
とはいえ大統領が全部サポートするわけにもいかず、
さらに大統領や政府中枢で権力があっても難しいレベルなのかも知れず。
魑魅魍魎、ってヤツでしょうか。

セイロン商工会議所は「経済サミット」を開催。
カブラール中央銀行総裁は基調講演で、直面する課題を認識する一方でチャンスを強調。

【同総裁の発言】
・我々は数十年にわたり経済で失敗した経験をしなければならなかったが、危機から生まれるチャンスを無駄にしてはならない。津波から復興し、世界金融危機後に金融システムをより強固にした。
同様にコロナ危機後、国の債務を整理、対外経済を強化、ビジネスを改善していく。目の前にあるチャンス。中央銀行は持続可能な成長に向け、対外経済と債務に一定の改革を導入する。
・オミクロン株が広がるなか、保健ガイドラインを遵守し、ロックダウンに陥らないようにしてビジネスを継続する必要がある。
・一夜にして経済を強くする魔法の杖はないが、努力してバランスを取る必要がある。金利、為替、通貨供給量は投資家に重要な要素。これらを別々に見ず、全要素を改善していく必要がある。
・2015〜19年は2~3%の成長、その後コロナ禍で経済が打撃を受けた。2006〜14年の6%超の成長の機運に戻す必要がある。多くの企業が2020〜21年に6%以上の成長を遂げており、正しい手順を踏めば可能なことを示している。
債務問題は、世界に発表できる持続可能な債務構造を確保する必要がある。商業市場だけでなく、非債務、政府間(G2G)、株式ファンドなどにも資金調達元を変更していく。債務再編はすぐにはできないが、努力が必要。国際通貨基金(IMF)など外部機関に頼る必要はない。

Kida
Kida

具体策がないなぁ。

同サミットでのエコノミストや有識者によるスリランカ経済動向への意見。

① クーマラスワミ前中央銀行総裁
・コロナ禍の一方で、スリランカの戦略的立地、人的資源、タイムゾーンや生活環境はFDI誘致と輸出拡大には有利。
何十年にもわたるマクロ経済の問題が課題。特に政府の予算運営、国際収支赤字、大規模国営企業が抱える損失。
 これらが合わさり、高インフレ率と高金利、持続不可能な経常収支と為替への圧力が発生。
大規模国営企業にはコストを反映した価格決定を認めなければならない。特に国営 Ceylon Petroleum Corporation (CPC) と 国営 セイロン電力公社(CEB)は国営銀行2行のバランスシートを悪化させ、補助金による価格の恩恵を貧困層以外も受ける。
・構造改革は重要で、ビジネス環境、貿易政策、貿易円滑化、投資促進、教育訓練技能開発に影響を与える。経済リセットにこれらの構造改革の効果的実施が必要。
・中央銀行のロードマップが外貨危機を克服できない場合には、国際通貨基金(IMF)の支援を検討すべき。痛みを伴わない選択肢はないが、国民の生活への不安や悪影響を考慮して最も痛みの少ない方法を選ぶ必要がある。

Standard Chartered Bank エコノミスト
・2022年の世界の見通しは良好で、ワクチン接種に支えられてほとんどの国の経済が2015〜19年平均を上回る。
多くの中央銀行が利上げを行う可能性が高く、アメリカが0.5%、インドが0.75%、スリランカは1.0~1.5%程度になると見る。

Kida
Kida

利上げ見通しは重要ですねぇ。

同サミットで、スリランカ主要企業トップが
中央銀行による為替レートの恣意的な上限設定を批判。

① バレンドラ John Keells グループ 会長
外貨不足は業種を問わずビジネスに大きな影響を与えている。建設業や輸入貿易業は混乱し、他の対策によりさらに悪化。全体的にネガティブな状況。

② カストゥーリ Hemas グループ CEO
・中央銀行の対応は国の最重要優先事項の輸出促進の観点からも逆効果。
輸出は競争力のあるものでなければならず、輸出拡大にはこの姿勢ではいけない。今の姿勢では外国直接投資(FDI)を獲得することはできない。インフレや賃金コストへの影響を懸念しているほか、債務返済の問題もある。
・マクロ経済状況は悪く、国際収支も苦しい。資金へのアクセスができず、輸入業者である我々全員に影響が出ている。
供給への影響や政策の一貫性自体が問題になっている。一歩下がってマクロ経済を正しい方向に再構築する必要がある。

Kida
Kida

かなりの有力どころの企業トップが金融政策批判。

コロンボ・ポートシティへの投資と開発を表明している
コングロマリット LOLCグループ の Browns Investments PLC は、
これまでに1.14億米ドルを投資済で、今後2年間でさらに8,600万米ドルの投資をコミットしていると明らかにした。

同社は12月2日(木)、コロンボ・ポートシティ経済委員会とリース契約を締結、ポートシティ内の特定区画(74,400㎡以上)の99年間のリース権を確保。
 ポートシティ内の金融センター、マリーナ、ホテルの開発投資資金を順次支払い。

・同社は中国港湾工程(CHEC)と提携、共同で特別目的会社(SPV)を設立し、ポートシティ開発の第1フェーズに 4.5億米ドルを投資、3.06haを開発すると発表済。
【参考】2020年12月18日のニュース

Kida
Kida

勝算あり、ってことですよね。

スリランカのポリティカルニュース

パキスタンで工場長を務めていたスリランカ人が、
イスラム教を冒涜したとして群衆から暴行を受けて殺害され、遺体を焼かれた。
パキスタン・カーン首相は100名以上を逮捕、
「パキスタンにとって恥辱の日だ」と述べた。

Kida
Kida

誤解やウワサでこうなってしまった可能性も十分で、
海外で仕事をするって気をつけることいっぱい。

人生にはムダも必要、な情報(今日のムダ)

トリュハラ。
心を強く断ります。

ストゥティ! (ありがとう!)

コメント

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